法律の改正、制定が必要な場合、法相の諮問で法制審議会が開催される。さらに法改正の要綱が作成され、法相に答申した後、国会に改正案が提出される。刑事法学の専門家、福永俊輔氏は現状の危険運転致死傷罪について、問題点が多すぎ、見直しが必要と指摘する。ただ、法改正で数値基準を設けることには慎重を期するべきだという。法定速度40kmの道を60kmで走行し、事故を起こしたら危険運転致死傷罪が適用されてしまうかもしれないという。大分市の事故現場では法定速度を示す表示、遠くからでも交差点が認識できるよう赤いラインが引かれた。事故で弟を失った長文恵さんは各地で講演活動を続けていて、「起きた事故を裁くのではなく、起きない世の中になることを考えていけたら」などと語った。