- 出演者
- 梅津弥英子 橋下徹 松山俊行 安宅晃樹 藤田文武 古川元久
オープニング映像。
自民党総裁選で高市氏が当選し初の女性総裁が誕生した。当初は小泉氏優勢と伝えられていたが、松山によると前日夜から各地の党員票が高市氏が優位という情報が流れ始めた。それを受け麻生最高顧問が自身の派閥の議員らに2回目の決選投票で高市氏の投票するよう指示を出したという。橋下は「総裁選で勝つために全候補者が主張をマイルドにしていたが、それでも高市氏は靖国を曖昧にすることと、消費税の主張を変えたぐらいでらしさ全開。小泉さんはらしさを封印してしまい、高市氏の熱量に対し小泉氏は消極的支持が多かった。」などと指摘した。
高市新総裁の誕生で自民党は変われると思うか視聴者投票を実施。青「変われる」、赤「変われない」、緑「どちらとも言えない」。リモコンのdボタンから投票に参加可能。
自民党の新総裁となった高市新総裁。奈良県生まれの64歳で、神戸大学を卒業後に松下政経塾に入塾。1993年の衆院選に無所属で初当選。2006年の第1次安倍内閣で初入閣を果たし、内閣府特命担当相などを務めた。2012年の第二次安倍内閣の際には女性初の政調会長を務めた。若い頃は若い頃の愛車はカワサキ・Z400GPで、大学時代にはヘビーメタルバンドのドラムを担当。趣味はスキューバダイビングで、熱心なタイガースファンでもある。過去にはフジテレビの番組で歌声を披露している。高市氏について維新・藤田氏は「話はできる関係だが、近いわけではない。先の国会では我が党が旧姓使用の法案を提出した。総務大臣時代に旧姓使用の拡大をされていた事から過去に意見交換に行ったこともある。」、国民・古川氏は「男社会の自民党の中でガラスの天井を破った事は大きな変化。」などとコメントした。
高市新総裁について韓国の朝鮮日報は韓日関係に赤信号点灯と見出しをつけ、慰安婦問題など歴史に対して強硬な態度であることなどを報じている。中央日報も靖国神社参拝を続ける極右志向である事などを報じている。中国の国営テレビなどは靖国神社を参拝している点などについて懸念している。靖国参拝について高市氏はきのう「どのように慰霊するか、平和を祈るかは適切に判断する。外交問題にされるべきことではない」などとコメント。財政政策については「国土強靭化などに国が呼び水的な投資をする。」、金融政策については「物価は上がっているが、デフレじゃなくなったと安心するのは早い。」などとした。第一生命経済研究所・熊野氏は高市氏の誕生で円安・株高が進行する。1ドル155円になる可能性がある。」などと指摘。去年の総裁選では高市氏が一回目の投票で1位になると日経平均株価が伸びた一方、円安が進行が進んだ。古川氏は「経済政策については考え方が近く、実現するチャンス。」、藤田氏は「私自身は理解できるが、今の国政政党のほとんどの主張は積極財政が主張する党が歳出改革をしない。いくら減税してもその議論が無ければ増税するのと同じようなことになってしまいかねない。」などと指摘。
今後の注目は人事。現在幹事長ポストとして名前が浮上しているのが、票を動かしたと言われる麻生最高顧問率いる麻生派の鈴木俊一氏。高市氏は他の総裁候補に対し何らかのポストを打診すると見られる。また、旧安倍派の萩生田光一氏の名前も浮上している。不記載議員の登用について会見で高市氏は「適材適所で働いてもらう。どうして選んだのかと聞かれたら私が説明する。」などと返した。橋下は「政治とカネの問題があったとしても適材適所で選んだと自ら説明するというのは一つの政治家の姿勢。批判を恐れるよりも乗り越えるのであれば聞いてみたい。」などと指摘。古川氏は「見方は厳しいが、それを踏まえてトップが判断すれば良いと思う。」などと指摘。藤田氏は「政治改革をもっと進めるべきという姿勢で、企業団体献金と議員定数の削減という2つの議論を高市氏にも受け止めてほしい。」などと指摘。「企業団体献金の原則禁止はその他政治団体を残している以上抜け穴だらけで、規制強化の方が第一歩としては合理的ではないか」という橋下氏の質問に藤田氏は「原則禁止は自民党などが消極的で、政党支部の数と金額の抑制や、透明性の強化の議論は一歩前進だと思うが、理想を追求する事はやっていきたい。」などと指摘。立憲・野田氏が規制強化について言及している事について古川氏は「立憲は維新とともに禁止法案を出している。我々は第一段階として規制強化をして、次の段階で政党法を作りガバナンスを決め、従っている所以外は企業団体献金は受けられないという構想。政治とカネに関する不信感は野党も含めて全体に凭れているため前に進めていかないといけない。」などと指摘した。
公明党・斉藤代表がきのう、自民党・高市新総裁と会談後に政治とカネ、靖国参拝、外国人の共生といった3つの懸念の解消無くして連立はないと離脱を仄めかした。また、維新の副首都構想は受け入れられないとしている。古川氏は「自公のスタンスが決まらないとその先は無い。」、藤田氏は「自民党総裁選で公明党の政策的配慮を誰も言わなかったため怒っているという話を聞いた。都構想については釘を刺したいと思っていたのは感じていた。冷静に議論していきたい。創価学会などの票を頼りにしている面があるため連立解消は不可能だと思う。」などと指摘。古川氏は「公明党は政治とカネの問題は厳しいが、与党のため公明党もダメージを受けている。」などと指摘。小泉氏が総裁になる前提に連立に前向きだったのではないかという質問に藤田氏は「単品の政策ではなく、価値観合わせがないとどの総裁でも連立はできない。声かけがあれば責任を持って向き合いたい。」などと回答した。首相指名選挙については「一般論として連立合意があれば入れるが、無いのであれば無い。ただ期間が短いため実務上難易度が高い。」、古川氏は「誰が新総裁でも3党合意を進めてからの話。」などと指摘。「維新や国民は高市氏と思想が近いが、あえてここが違うという部分はあるか」との橋下の質問に藤田氏は「歳出改革や規制については相違点がある。」、古川氏は「世界とのスタンスに懸念がある。ただ協議は党とやるため、組織としての考え方が大事。」などと指摘した。連立拡大について高市氏は「憲法改正などで議論し互いに納得できたら」などと話している。
連立拡大について高市氏は「憲法改正・外交・安保・財政政策で議論し互いに納得できたら」などと話している。藤田氏は「元々自民党とはベースの危機感や課題意識が近く、議論することはできる。短期の経済対策なども重要で、総合的な合意を連立ならやるべきだと思う。」などと話した。連立の条件として挙げている社会保険料の引き下げについては「第1ステージは選挙前に終了していて、今は第2ステージ。社会保障などの課題は数が多く、協議体は既にあるため内容の話になってくる。」などと話した。短期の経済対策については藤田氏は「消費税の食品0%が良いと思っている。政策協議はゼロベースでやるものであり、党としては副首都構想と社会保険料の引き下げは引けないが後はバランスだと思う。」などと話した。高市氏は年収の壁引き上げに賛同する姿勢を示している。自民党が国民民主党案を丸呑みした場合の連立について古川氏は「他の政策協議をやる事になる。ただそれが連立に繋がるかと言われると丁寧なプロセスが必要。」などと話した。高市氏の靖国神社の姿勢について古川氏は「適宜適切に判断するのであれば問題ない。本来なら陛下が行ける状況を作ることが大事。」、藤田氏は「問題ではない。外交問題にするべきではないが、政治的に扱われている。私は8月15日に参拝した事はないが、数年間月参りしていた事があり、私服で行くこともある。日常的に参拝するスタンスの人がいてもいい。」などと話した。
7月のガソリンの暫定税率の廃止を年内の早い時期に実施するとした与野党の合意には軽油引取税についての記述はなかったが、きのう高市氏は「ガソリンと軽油の価格を引き下げたい」と発言している。古川氏は「合意に記述はないが協議では出ている。以前は幹事長間で合意しても現場だと前に進まない状況があり、総裁のリーダーシップが試される。」などと話した。廃止による税収減については「当面は上振れを活用する。歳出削減も考えなければおかしい。」などと話した。藤田氏は「財源は歳出改革を同額程度見込めるかだと思う。国民の負担減と歳出改革をやらないとインフレになって結局負担増になる。租税特別措置や研究開発税制の見直しで暫定税率廃止の1.5兆円や教育無償化の7000億円は捻出できると思う。」などと話した。高齢者の医療費の負担割合は高所得者が2割負担で改正が行われている。藤田氏は「医療費は肥大化していく。自己負担をお願いしといけないのは当たり前。党としては一律3割で、生活が厳しい人には世代関係なく措置するという風に転換しないといけない。」、古川氏は「我が党も2割には賛成。平成は高齢化に対応するため現役世代の負担は仕方ないというスタンスで、税は上げにくいため保険料を上げていた。低所得者への手当は必要だが、負担する能力があるのであれば負担していただくという意味で2割を訴えている。」などと反した。
「高市新総裁の誕生で自民党は変われるか?」と聞いたところ、46%の人が「変われる」と回答した。橋下さんは「高市さんは自身の考えを熱量を持って伝えて党員の支持を集めた」などと話した。
高市早苗氏は本命視されていた小泉進次郎氏を決選投票で破り、女性初の自民党総裁に選ばれた。総裁選前日の一昨日、高市氏の推薦人である松島みどり元法相は国会議員票の重要度が増す決選投票を見越し、さらなる票の積み増しを狙った電話攻勢をかけていた。事前調査では議員票で伸び悩んでいるという情報がある中、他陣営の票を奪う“引き剥がし”に出た。一方の小泉陣営も同様の動きをしており、松島氏のもとにも小泉陣営から引き剥がしがあったという。引き剥がしの狙い目となったのが当選1回の議員で、そのうちの1人である若井敦子氏は「お願いされたからではなく自分の意思を貫くのが責任だと思っている」などと話した。
総裁選当日を迎えた。小林鷹之氏、茂木敏充氏、林芳正氏、高市早苗氏、小泉進次郎氏。小泉氏に関しては、党員票が伸びていないという。小泉陣営の宮路拓馬外務副大臣を取材。投票ぎりぎりまで支持を表明していない議員へ働きかけているという。予断を許さないという。林陣営の田村憲久議員に話を聞いた。個々の議員が判断しているという。手応えは感じているとのこと。派閥の論理が幅をきかせたという。高市陣営の片山さつき議員が明かす。きのうの夜から激震のニュースが駆け回ったという。党員票の多い人に決選ではまとまれとのことだった。高市さんには朗報だったという。麻生氏は派閥の一員に「決選投票は高市に投票する」と言った。麻生派は43人。麻生氏が誰に投票するかによって大きく票が動く。茂木氏の周辺からは、決選投票では麻生さんと一致した行動をとるということになったという情報があった。数は力だし、多数決は最大の民意だという。麻生派と茂木派が高市氏に投票したことになる。そして投票が行われた。旧岸田派にむけて岸田さんがハンドサインをやったという。1回目の投票でどっちの手で投票用紙を箱に入れるかというサインだとのこと。
そして1回目の投票結果は。1位が高市早苗氏、2位が小泉進次郎氏。国会議員票は小泉氏が多かったものの、党員票は高市氏が多かった。高市氏に35票もの差をつけられた。小泉陣営の幹部は、議員票95は固めていたが、ふたを開けたら80だったという。麻生派が確実に裏切っているはずだとのこと。両候補が最後の演説に臨んだ。投票の間、笑顔だった高市氏。小泉氏もリラックスムード。高市早苗新総裁は、自民党を明るい党にしていくという。ワークライフバランスという言葉を捨てるとのこと。小泉陣営の宮路拓馬外務副大臣が敗因を分析。党員票が影響したという。麻生氏が党員党友票の行方に従うという情報が流れたことは知らなかったという。林陣営の田村議員は、党員投票の影響が大きかったという。麻生派の永岡桂子元文科相は、民意がどうなっているのかよく見ろという麻生氏の指示だったとのこと。麻生氏に直接言われたという。麻生氏、岸田氏はどこまで票を動かしたのか。
決選投票では、茂木氏支持が麻生氏と同じように動いた。小林鷹之氏の支持者は、高市氏に入れた。林氏支持者は一定数が高市氏に票を入れた。岸田さんがサインを送っていたという。右手で入れたら高市氏だとのこと。岸田派は分裂に陥ったという。岸田派の情報伝達はうまくいっていなかったとのこと。
去年9月に埼玉・川口市で中国籍の男が飲酒運転で一方通行の道を逆走し、車に衝突して男性を死亡させた事故など、危険運転致死傷罪を巡る裁判が相次いで行われている。裁判の争点は危険運転か過失運転か。どちらかで刑罰が大きく変わってくるが、遺族からは危険運転の要件が曖昧だと指摘する声が上がっている。こうしたなか先月29日、法務省はアルコール濃度や速度について危険運転の基準案を示した。飲酒運転について、体内アルコール濃度が呼気1Lにつき0.25mg以上または0.5mg以上とした。速度については高速道路で最高時速を時速50km上回った場合などとした。
「スポットライト 調査報道プロジェクト」の告知。
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危険運転致死傷罪についてスタジオ解説。これまで危険運転の基準が「正常な運転が困難」「制御困難な高速度」など曖昧だったところから、具体的な数値が提案された。橋下徹は「これまで100キロ以上のスピードを出しても危険運転じゃないと判決が下った裁判がたくさんあったが、それは裁判がおかしいのではなく法律がおかしかった。国会議員がしっかりとしたルールをつくることが重要。」などと話した。