去年9月に埼玉・川口市で中国籍の男が飲酒運転で一方通行の道を逆走し、車に衝突して男性を死亡させた事故など、危険運転致死傷罪を巡る裁判が相次いで行われている。裁判の争点は危険運転か過失運転か。どちらかで刑罰が大きく変わってくるが、遺族からは危険運転の要件が曖昧だと指摘する声が上がっている。こうしたなか先月29日、法務省はアルコール濃度や速度について危険運転の基準案を示した。飲酒運転について、体内アルコール濃度が呼気1Lにつき0.25mg以上または0.5mg以上とした。速度については高速道路で最高時速を時速50km上回った場合などとした。