- 出演者
- 梅津弥英子 橋下徹 松山俊行 安宅晃樹 林芳正 小林鷹之
オープニング映像。
いよいよ明日告示を迎える自民党総裁選。前回上位の小泉進次郎農水相、高市早苗前経済安保相の2人が有力視されている。しかしここに来て静かな異変が起きているという。候補者を取り巻く状況に一体何が。今朝は2つの政権を官房長官として支え続けた林芳正氏と党の世代交代を訴える保守のホープ小林鷹之氏が生出演。総裁選への思いと戦略を深掘りする。
自民党総裁選に立候補を表明した小林鷹之元経済安保相がスタジオ生出演。前回の総裁選初出馬の時は9人中5位。知名度ゼロからのスタートと振り返っていた。今回、小泉進次郎さんも出馬を表明し、ともに若さを打ち出している中、どう存在感を示していくのか聞かれ「今、世代交代で自民党が非常に厳しい状況、日本が厳しい状況に置かれていますのでこの若い力でこの国を引っ張っていく、これを前面に出していきたいと思う。あと、穏健な保守という軸は出していきたいのと。自身の強みはゼロから1を生み出す構想力にあると思っているので、そうしたところをアピールしていきたい」と訴えた。また、自民党は今衆参両院で少数与党ということになって、政治が停滞しかねない状況にあると言える。こうした中、次のリーダーが連立にどう向き合っていくのかというのも大きな焦点になっている、小林さんも「政策の連携も必要」と述べる中、各候補によってスタンスの違いが浮き彫りになってきている。
自民党総裁選において候補者は連立の構想を明確に示すべきだと考えるかという視聴者アンケートを実施。
自民党の総裁選へ向けて各候補の政策が出揃った。昨日出馬会見をした小泉氏の主な政策を見ていきますと 2030年度までに平均賃金100万円増を目指した。ガソリン税の暫定税率の速やかな廃止、また年収の壁の引き上げなどなど挙げている。一方去年の総裁選では「解雇規制の見直し」や「選択的夫婦別姓の導入」を掲げていた。小泉氏は後退の理由について「解雇規制の見直しに関しては国民に不安を与えたのは事実現時点で進めることは考えていない」また選択的夫婦別姓の導入については「家族間や人生観などの価値観に関わることについて国民と理解を深める必要がある」と述べている。松山は「前回の総裁選では最初陣営が立ち上がった時に例えば小林史明ですとか村井英樹とかの若手を中心に政策をまとめて発表したということがあったが、それがやはりかなり尖がったというか清新さをアピールしようとしたんだと思うが、それが党内や党員などにあまり評判が良くなかったということで途中で陣営に入っていた木原誠二など中堅の議員などが修正を図った。今回は木原が最初から陣営に入っていて、政策の一貫性ということをアピールするために一旦封じ込めたという。
小泉氏とともにこの総裁選の本命とも言われている高市氏にも公約にブレが見える。まず主な政策としては所得に応じて給付や所得税の控除を行う給付付きの税額控除こうしたものをはじめ経由の暫定税率の廃止さらにはスパイ防止法の制定着手などを挙げているが。ブレが見えたのが靖国神社への参拝について。高市氏は去年の総裁選の時には総理就任後も靖国神社への参拝を続けるとこのように説明していたんですが今回はというと靖国参拝を続けるかどうかというところについては明言をしなかったわけなんです一方で明言しないことによってこれまでいた固定支持層が党員などに多いわけですけれどもそこが離れる可能性というのも出てきているのでメリットデメリット両方があると見た方がいい。そしてこれ仮に高市氏が総裁になったとしても靖国への参拝を今現段階で否定もしていないので総理に仮になったとしたらその後の判断ということになる。そしてもう一つ慎重な姿勢へと変わったポイントが高市氏は参院選の前にですね食料品の消費税率をゼロにすべきだとこう主張していたんですがこのように消費税のスタンスというところでも慎重な姿勢へと変化があった、ではこの消費税の減税について世論はどう見ているんでしょうか。FNNの世論調査では今の税率を維持すべきという声は23.9%でした一方で全ての消費税率を5%に下げるべきという声が32.7%と最も高くなっている。総裁選の候補では茂木氏は財政や次の世代に責任を持つとして慎重な姿勢、そして林氏は消費税は社会保障の貴重な財源であるまた高市氏そして小泉氏ともに時間がかかると慎重な立場ですそして今日のゲスト、小林氏は簡単に減税と打ち出せないとしている一方で将来の選択肢の一つでもあると述べている。
ゲストの小林鷹之は物価高対策としての消費税減税には否定的な考えを示した。その理由について「社会保障の貴重な財源だから減税するということはそんな簡単な話ではない。かたやこの間の参議院選挙の与党の大敗これは減税か給付かというその構図も浮き彫りになる中でこうした結果が出ているわけですから社会保障の財源なくなりますだから議論しませんというのは私は違うんじゃないかと議論はしっかりした方がいいと思っている。この将来の選択肢の一つというふうに書いてあるのは私は物価高対策ではなくて今後国際経済世界経済や日本経済の先行きが本当に不透明になってしまったときに内需喚起の観点から一つの選択肢としてそこはあり得るのではないかというような位置づけだ」と説明した。さらに「物価高対策で短期でやるべきだともあまり考えてない。ただ本当に今トランプさんのアメリカとの関税交渉15%。これ自動車産業を含めてどういう影響が出てくるかわからない。そうした時に仮に本当にこの経済が落ち込むようなことがあってはもうこのもともこもないのでその時に一つの選択肢としてあり得るんじゃないかというふうに考えている」と述べた。これに対して橋下徹は「消費税減税はもうどの自民党の国会議員もできないできないばっかりなんですけどもそこに今チャレンジしておく必要があるんじゃないか」と指摘。小林は「現実試してみるというのはそれぞれ世の中にものすごい大きなインパクトがありますし、事業者の方にも相当な負担をかけることになるのでやるかいきなりやるんじゃなくて私は議論はすべきではないかというふうに思っている」とコメント。橋下徹は「14億人の国のインドにおいては8月15日に消費税の減税ということを表明して今月の22日に実施。一般の税収が伸びてるんだったら社会保障崩れないと思う。ちょっとこういうインドみたいな国もあるわけですから僕は若い世代の小林さんにはチャレンジしてもらいたい」と指摘した。
小林鷹之が今回総裁選で掲げている目玉政策としては定率減税がある、過去小淵政権の時に導入しましたけれども25万円を上限に所得税を一律で20%減税したという政策だが、小林は「まず高所得者に有利なようにはしない。まず私が何をしたいかというとやっぱり中間層現役世代をとにかく応援したいんですよそこが頑張れば報われるという思いを持てば次の成長につながって税収が増えて結果として社会保障も安定してくるので今将来不安を持っているここの中間層を何とかしたい。そして本丸は定率減税のところではなくて、その後の所得税制の抜本改革だ。これは制度設計によって大きく変わり得るし今その納税者の分布がどうなっているかというのは税務当局しかデータがないので今ここで切りますということは申し上げられませんけれども過去の例でいうと5万円であったり20万円であったりその辺で過去の例としてはそういう状況だ」橋下徹は「定率減税よりもこれは僕国民民主党の玉木さんがずっと言い続けてだいぶ浸透してきてると思うんですがこのインフレ状況物価が上がってくる全体的にインフレ基調になってきた時にはこの定率減税よりも玉木さんたちが言ってる所得控除基礎控除を引き上げる方がこれをやればすぐ年末調整で決着減税できるって言ってるわけですから定率減税よりも玉木さんの案に乗る方が早いんじゃないか」と指摘。小林は「議論してみる」と答えた。
小林鷹之は税制の抜本改革について「基礎控除と給与所得控除だけではなくて他にも控除がたくさんありますからそれも含めて税率控除も含めて中間層に効くものって何なのかということを玉木さんの案も含めて議論すればいいというスタンス。」と説明した。国民民主党の玉木代表は連携に向け与党との連携に向けての必要条件というのを提示している。それが年収の壁178万円への引き上げとガソリンの暫定税率の廃止。小林氏は「玉木代表が国民民主としてはこうだというふうにおっしゃっているとが、そのまま自民党として分かりましたというのではなく自民党は自民党として考え方を打ち出して確かに合意していることなのでそこは誠実に話し合うべきだと思いますけれども自民党としての考え方をぶつけていくということが必要だと思う」と主張した。一方で連立の相手として名前が挙がるのが日本維新の会。一昨日、維新は鈴木法務大臣に外国人政策や移民問題に関する政策提言を申し入れた。外国人比率の上昇抑制及び受け入れを制限する総量規制、そして帰化取り消しの制度創設などが盛り込まれました。 藤田共同代表はこれらの政策が連立への検討要素に当然なると答えている。小林は「特定の政党というよりも連立の考え方として国家の国家運営の基本となるところである程度その考え方が一致してないとありえないと思っている。それは憲法のあり方であり安全保障あるいは一部のエネルギー政策そして自民党がこの綱領として位置づけている自助自立そこがまず最初にあるのだとそういう考え方がある程度共有できる政党とであればその連立というのはあり得ると思う」と答えた。これに対し「今政権の運営の仕方が以前の自民党が過半数を持っていた時と全く変わってきて小林さんのようなやり方でやってしまうと結局個別協議になって石破さんと同じような状況になってしまうんじゃない」と指摘され。小林は「ですからただいきなり最初から連立ありきっていうのも私はこれは順番が違うというふうに思っている。そこは個別の政策で連携をしながらその中で信頼関係が築けて基本的なところで 一定程度共有できるのであればそれはおのずと遠くないうちに連立というあり方は、やっぱり決める政治にしなきゃいけないというのは誰しも思うことだと思いますからそういう時間軸でやっていきたいと思う」と答えた。
2人目のゲストとして、林芳正官房長官が登場した。参院選を総括する報告文書の中で解答的出直しに取り組むとした自民党だが、先週の番組で行いました視聴者投票で今回の総裁選で自民党は変われると思いますかという問いに対して8割の方が変われないと答えましたこうした中、おととい発表されました今回の総裁選のキャッチフレーズが「#変われ自民党」だった。林官房長官は「野党に前回なった時に谷垣総裁の下で生声プロジェクトというのをやって、出かけていって5~10人とかのところに飛び込んでいってどう思われますかというのを挙手に段階に聞こうと。原点に戻るということだったと思うが、やっぱりそういう姿勢というのは非常に大事」と答えた。さらに「私は学生のインターンを受け入れているが、もっと広くいろんな事務所に広げて直に一緒に働いてもらって聞くとこれも一つのやり方。それからこれも前回の野党の時でしたけどネットサポーターズクラブ NSCというのがあってこれを再活性化する。あと発信する方は政務調査会と広報本部とをものすごく緊密に連携させてリアルタイムでこういう議論してると結果が出ましたこうでしたじゃなくて、いろんな議論をこういうふうに今しててそれで結果としてこういうふうになりましたってもっと詳しくやる。もうひとつはDXの人材を補強して発信するこのサイクルを回していく。さらに自民党の保守としての立ち位置をやっぱりもう一度明確にするこの保守の政党がどういう立ち位置に立つべきかとこういう議論してこれを見直していくとこの3つを今掲げている」と説明した。石破政権の継承をある程度していくということを言っている林官房長官について、小林鷹之氏は「私なりの意見も言わせてもらうと1つは原点回帰。林官房長官がおっしゃったこととほぼオーバーラップする。ただ今官房長官おっしゃったように時代背景だいぶ変わっているので、綱領は変えていく。ただ本質は生きていて、そこにやっぱり戻るべきだと思っている。もう1つは党が1つになるということを前提とした上でもっと若い世代が前に出てこのパワーでこの新しい発想で組織を引っ張っていくことが重要だと思っている。石破政権の継承するかどうかっていうのはこれは是々非々でやればいいと思っている」とコメントした。
橋下徹はゲストの小林鷹之氏、林芳正官房長官に対し「政治家のお金これ全部デジタルでやってほしい。それからデジタルキャッシュレス。今もう禁止よりも公開だと言ってもそのお金の使い道が現金で何が何だかわからない。だから給与、文通費、政治献金全部カードとキャッシュレスでやる。それからもう政治家の永田町の無秩序な飲食にはルールをきちっと決める。それから選挙の時に飛び交う人中二枚だなんだって戦国武将気取りのような金の飛び交いみたいなのも禁止する。これやるだけでね自民党変わったなと思うのにそこは一言も言わないのか」と追及した。小林は「私たちも禁止よりも公開ということでやってますから私も出馬会見と申し上げましたけれども組織のあり方としてもっとスピードある決断とともにやっぱりオープンにしていくことこれはお金の話だけじゃなくて政策決定のプロセス これのお知らせ国民に対してしっかりと説明していくことも含めて、そういう方向性で進んでいかざるを得ないと思いますそこどこまでどういう時間軸でやるかっていうのはこれからそこは議論していけばいいと思っている。」とコメント。林官房長官は「実はもう与野党協議で始まってまして例えば林芳正さんって引くとこういう人たちが献金してますとこの献金先が出てくるようにするために議論してる」と答えた。
昨日都内のおにぎり専門店を訪れた林芳正官房長官はコメ政策の現状を視察した。三度総裁選に挑む林氏は石破政権の路線を引き継ぐ方針を示しコメの安定供給を訴えた。前回の総裁選は9人中4位。決戦投票に進めなかったが、今回は石破総理支持者の中には林さん支持の人が多いという。「ポスト石破」のダークホース、林氏に吹く追い風その背景とは。
自民党総裁選に出馬した林芳正氏が生出演。松山は「“石破票”林候補へ流入」と分析。林氏は18日のインターネット番組で「(石破首相は)2万円給付を公約した。私だったらやらなかったかもしれない」と発言した。今回の総裁選で掲げた「林プラン」とは、実質賃金年1%上昇の定着、持続可能な社会保障制度の構築など。小泉進次郎が掲げているのは平均賃金100万円増。林氏は「いいチームで働いてこれたという実感はある」、発言について「不適切な発言だったのでお詫びして取り消したい」、野党が言っていた消費税減税について「(やらない)基本的にそういうスタンスです。社会保障は長期にわたって安定していないと不安になる」、日本版ユニバーサル・クレジットについて橋下は「野党の合意を得ないことにはできない話」などとコメントした。
視聴者投票「総裁選において候補者は連立の構想を明確に示すべき?」で示すべきだが69%、示さなくてもよいが24%、どちらとも言えないが7%。林氏は「税と社会保障の一体改革の協議をしたい」、橋下は「安定した政権を見たいという声があるのかなと思っている。野党との協議はオープンにすべき」などとコメントした。自民党総裁選はあす告示、10月4日投開票となる。
防衛力の抜本的強化に関する有識者会議がおととい報告書を取りまとめ、中谷防衛大臣に提出した。ロシアによるウクライナ侵攻などに触れ、技術革新が「すでに戦場での戦い方を大きく変えている」として「新たな戦い方への対応が必要だ」と指摘している。原子力潜水艦導入も念頭に置いた次世代の動力の技術開発の実施や友好国への防衛装備輸出に制限を設けないことなどを提案している。橋下が「技術革新を生んでいくためにもぜひ実現していただきたい」などとコメントした。
防衛省の有識者会議がまとめた報告書。潜水艦の能力向上に向け長距離、長期間の潜航ができるよう原子力潜水艦の導入を念頭に次世代の動力を活用することを提言している。小型モジュール炉は小さく、エネルギー量も少なくコストも安い。橋下が「日本を取り巻く安全保障の環境が変わってきていることは間違いない。潜水艦は非常に重要な戦力になる。原子力では長期間潜ることができる。中国、ロシア、北朝鮮に対しても抑止力になる」などとコメントした。
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