厚生労働省はいわゆる106万円の壁と言われるパートの人などが厚生年金に加入する収入要件のうち、企業規模と年収の要件について撤廃する方向で調整に入った。近年最低賃金が引き上がっていることで週に20時間ほど働くと年収106万円を上回る人が増加していたため、実態に即し年収要件を撤廃し週20時間以上の用件のみを維持する方針。賃金の要件を撤廃した場合、毎月の保険料の負担が増え手取りが減少するものの、受け取れる年金は増加するため、将来の保証を手厚くする狙いがある。厚労省は今後審議会などで議論し年内に取りまとめ、来年の通常国会に法案を提出したい考え。