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「叭叭鳥」 のテレビ露出情報

福岡・飯塚市の讃岐陽さんは俳句が趣味だといい、10年くらい前から楽しみ始めたが、地理や植物など様々なものを組み合わせて作られるという。14年前に亡くなった母の骨董品収集の中の1つが依頼品だといい、母が様々な事業で赤字をつくった中でも手放さなかった一品という。依頼品は中国・宋の太史硯だといい、水盤の水の色が変わる様子も楽しめるという。
硯は中国で紀元前に発明されたのだといい、鋒鋩と呼ばれる目に見えないほどの凹凸が表面にはあり雲母や石英の結晶がおろし金の役割を果たしているのだといい、きめ細やかなほど艶のある墨液を作るとされる。端硯は石が採掘された場所により広東省・斧柯山のものは端渓硯、広東省・ぺーリン山脈のものは端石硯と呼ばれる。石の文様を楽しめるものもあり、小さな点が集まったような青花や、白い霞のような魚脳氷など様々な模様を景色に見立てていたとされ、眼のように見えるものもある。眼と呼ばれる模様は特に人気でありかつては虫の化石と言われてきたが現在は鉄やマンガンを核とした球状の塊だという説が有力視されている。鮮やかな緑色の翡翠眼や中心に一転さしたような赤のある珊瑚鳥眼などがある。そして太史硯は暦や天文を司る官職に愛された硯であり、素朴で飾り気がないがこの簡潔な形が栄達を求めない文人の高潔な精神を象徴している。裏には眼柱が林立し不思議な光景を作り出している。これが2つなら牽牛星と織姫星、7つなら北斗七星とされるなど、硯の眼に宇宙を見出してきた。クリスティーズオークションで2000万円という高額で取引されたこともあったという。そして、依頼品は表に眼があるとともに、裏にも21本の眼柱が出来ていて、ここまで眼があるものは珍しいという。一方で宋時代の太史硯は精巧な模造品も多いとされる。

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