- 出演者
- 福澤朗 今田耕司 菅井友香 ドリアン・ロロブリジーダ
本日のゲストは、エンターテイナーのドリアン・ロロブリジーダ。1984年東京都で生まれ、3人兄弟の末っ子で人前で歌って踊るのが大好きだった。初めて参加した女装コンテストで見事優勝し、ドリアン・ロロブリジーダとして活動を始めた。大手企業に就職し一度は女装を封印したが、30歳で活動再開した。2020年には会社を退職。去年2月にトランスジェンダーの男性と結婚した。
ドリアン・ロロブリジーダのお宝は、古い壺。パートナーのお祖母様からいただいたものだという。本人評価額は、20万円。鑑定額は3万円だった。近現代で焼かれたもので、本科となったのは18世紀朝鮮王朝時代の官窯だという。
今回の依頼人は鹿児島・伊佐市にある岡野土地開発代表の岡野文男さん。依頼品は「葛飾北斎の肉筆美人画」。葛飾北斎は1760年江戸・本所の生まれで、19歳で浮世絵師の勝川春章に弟子入り。春朗と号し、役者絵や黄表紙の挿絵を手掛けた。版元の蔦屋重三郎はその才能を見抜き、曲亭馬琴の挿絵を依頼した。35歳で琳派を継承すると俵屋宗理と名乗り、その頃書き始めたのが美人画。北斎の描く女は不自然な程体を捻り首は直角に曲がっているが、これが幾何学的な動線を生み出し、全体で見ると安定した構図を保っている。50歳を過ぎると絵手本を出版した。70代では浮世絵風景画の傑作「富嶽三十六景」を発表、75歳では画狂老人卍を名乗った後は肉筆画に継投した。
依頼品は「葛飾北斎の肉筆美人画」。本人評価額は1000万円、鑑定結果は5000円。この絵は印刷したもので、元になった絵は都内の美術館にあるという。
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- 葛飾北斎[初代]
今回の舞台は新潟県新潟市西蒲区。区のほぼ半分が水田で、米を用いた日本酒の産地として知られる。近年、海に近い角田地区では水はけの良い土壌を活かし、ワイン造りも行われている。岩室温泉は1713年に開湯した新潟の奥座敷。去年、温泉総選挙のおもてなし部門で全国1位を獲得した。新潟市岩室観光施設「いわむろや」では気軽に足湯を楽しむことができる。岩室温泉の特徴は黒湯。温泉に含まれている硫黄と鉄が結合して硫化鉄となり、その微粒子によって黒っぽくなる。冷え性や神経痛などに効能があるとされている。
米農家の齋藤奈月さん。東京から米農家に嫁ぎ15年目。収穫した米はインターネットなどで直接販売している。名前は「う米」で5kg:3500円。依頼品は「福沢諭吉の書」。本人評価額は39万円、鑑定結果は150万円。
「開運!なんでも鑑定団」に出演するのが夢だったという酒井達夫さん。依頼品は「祥瑞の徳利一対」。祥瑞とは中国・明時代末期に景徳鎮で焼かれた染付磁器。本人評価額は600万円、鑑定結果は3000円。
骨董好きの銀行員・武石昇さん。依頼品は「佐渡の船箪笥」。江戸時代に北前船の船頭が金庫として持っていたものだという。本人評価額は30万円、鑑定結果は60万円。
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- 西蒲区(新潟)
10万円で譲ってもらったという勝海舟の書。50万円の予想に対し80万円という評価額がついた。増田孝氏は金龍山とは浅草寺のことであり、隅田川を見ながら人生を景色とともに回顧する内容だと紹介。力強い勝海舟の書き方があり、最後を締めくくる年の文字が伸びているのも特徴となっている。
西潟さんはフィギュアコレクターとして1000体ものコレクションを持つといい、妻もフィギュア沼を楽しんでくれているので良かったと話している。一方でお宝は7年前に義理の祖母から結婚祝いとして受け取った欠けてしまった壺で、信濃川が洪水になった時に一度流れてしまったにも関わらず戻ってきたものの、これを家族旅行の予算にしたいという。結果は予想の10万円を大きく超える50万円。森由美氏はこの壺は中世に作られた能登・珠洲焼だといい、表面につけられた筋は叩き目といいきれいにこれを並べていくのが特徴だが、一度途絶えた文化であることからより希少だという。
福岡・飯塚市の讃岐陽さんは俳句が趣味だといい、10年くらい前から楽しみ始めたが、地理や植物など様々なものを組み合わせて作られるという。14年前に亡くなった母の骨董品収集の中の1つが依頼品だといい、母が様々な事業で赤字をつくった中でも手放さなかった一品という。依頼品は中国・宋の太史硯だといい、水盤の水の色が変わる様子も楽しめるという。
硯は中国で紀元前に発明されたのだといい、鋒鋩と呼ばれる目に見えないほどの凹凸が表面にはあり雲母や石英の結晶がおろし金の役割を果たしているのだといい、きめ細やかなほど艶のある墨液を作るとされる。端硯は石が採掘された場所により広東省・斧柯山のものは端渓硯、広東省・ぺーリン山脈のものは端石硯と呼ばれる。石の文様を楽しめるものもあり、小さな点が集まったような青花や、白い霞のような魚脳氷など様々な模様を景色に見立てていたとされ、眼のように見えるものもある。眼と呼ばれる模様は特に人気でありかつては虫の化石と言われてきたが現在は鉄やマンガンを核とした球状の塊だという説が有力視されている。鮮やかな緑色の翡翠眼や中心に一転さしたような赤のある珊瑚鳥眼などがある。そして太史硯は暦や天文を司る官職に愛された硯であり、素朴で飾り気がないがこの簡潔な形が栄達を求めない文人の高潔な精神を象徴している。裏には眼柱が林立し不思議な光景を作り出している。これが2つなら牽牛星と織姫星、7つなら北斗七星とされるなど、硯の眼に宇宙を見出してきた。クリスティーズオークションで2000万円という高額で取引されたこともあったという。そして、依頼品は表に眼があるとともに、裏にも21本の眼柱が出来ていて、ここまで眼があるものは珍しいという。一方で宋時代の太史硯は精巧な模造品も多いとされる。
依頼品「宋時代の太史硯」の本人評価額は、200万円。鑑定結果は、800万円だった。依頼品は、明の時代に端石で作られた太史硯だという。灰蒼色の優美な美しさがあり、縦横の比率も素晴らしいという。
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- 太史硯
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