台湾メディアによると、民衆党・柯文哲主席は台北市長を務めていた2020年に商業施設の建設計画をめぐり企業側の陳情を受けて、容積率を不正に引き上げ便宜をはかったとして、汚職の疑いがもたれている。司法当局は関係者への事情聴取などを進め、きのうから柯主席の自宅や民衆党本部などを捜索するとももに柯首席本人の事情聴取を行っていた。そして、柯主席が夜間の聴取を拒否したことから台北地方検察書はきょう未明、柯主席を逮捕したという。柯主席の弁護士は逮捕手続きに法的な問題がないのか裁判所に審査を申し立てる考えを示しているという。柯主席はことし1月に立候補した総統選挙で、政治献金の会計報告に虚偽の記載があったとして、3か月間の休職をおととい発表したばかりだった。柯主席は2大政党に不満を持つ人たちの受け皿として支持を集め、民衆党の党勢を拡大してきたが、今回の逮捕によって影響力の低下は避けられない情勢。