台湾からウイスキーの話題。大麦などを原料とした蒸留酒がウイスキーだ。主に寒冷な地域で生産される。スコットランド、カナダ、アメリカ、日本、アイルランドなどで生産されている。2005年には温暖な台湾でも生産されるようになった。第6のウイスキーと呼ばれる。台湾北部の宜蘭県。工場施設には人だかり。テイスティングもできる。李さんは、18年前、台湾でのウイスキー作り乗り出した。ウイスキーは寒冷な土地で長期間熟成させることによって深みが出る。温暖な土地ではできないと思い込んでいた。常識を覆す挑戦だった。5階建ての倉庫を建設。温度によって熟成スピードがどう変わるかを研究した。たるを置く階を変えて温度を調整していった。寒冷な地域より3-4倍以上はやく熟成し豊かな風味になった。樽にこだわった。独自の加工をほどこした。内側をこがすと風味が出る。権威ある品評会で2年連続世界一となった。地元や海外でファンが増え、ほかのメーカーもウイスキー作りに乗り出した。WTOへの加盟で民間企業がアルコール飲料を作れるようになった。李さんの会社は、巨額な設備投資が必要だが、もともと資金力や飲み物を作るノウハウがあった。日本の企業と連携してハイボール缶を作ったという。人気になっている。