藤さんは「自分が好きで入った世界だけど、10年目ぐらいで『これでいいのかな』って」と話し始めた。1987年にデビューしその3年後に「こころ酒」が大ヒットし、紅白歌合戦にも初出場を果たしスターの座を手にしたが「忙しすぎて体調も崩して、秋田に帰ろうかなって思った時期があった。売れてから持続することを考えていなかった。売れてからのほうがすごく大変だった」という。その時に藤さんを救ったのが10周年の記念曲「雪 深深」だったそうで「そこでようやく『この曲を歌うために私、歌手になったんだ』と思えた」とのこと。しかしそこには壁があり、「カラオケが流行っていた当時で、歌いやすい曲しか売れなかった。その『雪 深深』という歌は全員が反対していた。だけど救ってくれたのは親友の坂本冬美さん。『これを歌わなきゃダメよ。これはあなたの歌よ』って言ってくれた」という。小森さんは「僕がちょうどいまデビュー10周年で、わーって思いました」と言った。