TRFは去年、デビュー30周年を迎えた。グループのリーダーを務めるDJ KOOが大切にしている言葉は、「勇気あるところにチャンスあり!!」。DJ KOOは高校時代、ラグビー部に所属。先輩からは「勇気あるところにチャンスあり!!」と言われてきた。人生のターニングポイントでその都度、この言葉が当てはまることが多かった。1991年の年末、小室哲哉が主宰するイベント「TK RAVE FACTORY」で小室哲哉から声を掛けられた。DJ KOOは「明日も来たい」と小室哲哉に直談判。以降、押しかけ弟子として、小室哲哉の側で音楽を学ぶチャンスを得た。1993年、TRFがデビュー。ボーカル1人、ダンサー3人、DJ1人、これまで日本の音楽シーンではないグループ編成となった。小室哲哉から「TRFは1曲3分でDJを表して欲しい」と言われた。DJ KOOは髪を派手にし、コントロールルームのように使わない機材を配置。自分の見せ方を研究し、DJ KOOを確立。メンバーに対しては当初、気後れする部分があった。そのためジャケット撮影の時には呼ばれていないのに無理やり参加。ロンドンでのレコーディングでは、勇気をもってチャレンジし自身のDJを確立させた。還暦を超えたDJ KOOはSAMとユニットを組み、デビュー曲「NARIYAMA NIGHT」のMVがきょう公開された。楽曲は小室哲哉が手掛け、フューチャーリングにラッパーの呂布カルマを迎え、DJ KOO、SAMがカッコよく、ストイックなラップを披露している。