福岡・筑紫野にある創業160年超えの絹織物の織元で働く田中さんに密着。ここで手がけているのは博多織。丈夫で一度締めたら緩みにくいため、古くは武士の帯として、落語や相撲、歌舞伎の世界では今なお重宝されている。デザインから糸の染色、織り上げるまでを社内で一貫生産。平均年齢51歳。その中で唯一の20代が田中さん。入社3年目。テレビの影響で何かの職人になりたいと志し入社したという。田中さんが担当しているのは制作過程のスタート地点・帯のデザイン。そんな田中さんの昼は自作弁当。高校時代から続けてきたという弁当作りは大抵晩ごはんと一緒に。鶏のから揚げがメイン。赤・黄色・緑と彩りもばっちりの弁当だった。