エルサルバドル大統領選でナジブ・ブケレ大統領が再選を果たし、宮殿から支持者に勝利宣言を行った。得票率は85%以上とされ、ブケレ大統領は首都サンサルバドル市町などを務め2019年に37歳で大統領に就任し、就任後から現在まで力を入れている治安の改善で支持を集めた。エルサルバドルでの殺人件数は2018年世界最悪であったがブケレ大統領就任後大幅に減少し、2022年にはブケレ大統領が非常事態宣言を出して令状無しでの身柄拘束などを可能にした事でギャングのメンバー7万5000人以上を収監した。国民からの支持を集めている一方でエルサルバドルでは憲法上大統領の再選は認められておらず、ブケレ大統領は最高裁の判事をブケレ派に入れ替えて再選を可能にする司法判断をさせる等の手法が強権的との批判もある。樋口和喜元駐エルサルバドル大使はブケレ大統領について、懸案事項を話した際に快く受けてその場で結論を出してくれた事があり、決断力がある等と話す。