今月16日、歌手・森山良子さんとジャズピアニスト・大江千里さんが「BLUE NOTE TOKYO」でジャズコンサートを開催した。森山さんは1967年に歌手デビューしキャリア58年を数えるが、本格的なジャズは今回が初挑戦だという。森山さんは「涙そうそう」や「さとうきび畑」などの名曲を数多く世に送り出し、今も第一線で活躍している。今回77歳でジャズコンサートに初挑戦した森山さんは「父がジャズのトランぺッターだったのでジャズシンガーになろうと思っていた。高校を卒業した頃にアメリカンフォークが流行っており、気付いたらフォークシンガーになっていた。でもジャズシンガーになるという思いはずっと心の中に息づいてた」などと話した。そんな森山さんの背中を押したのは千里さんの生き方だった。千里さんは1983年にデビューし、「格好悪いふられ方」などヒット曲を連発。2008年に日本でのキャリアを捨ててジャズピアニストを目指し単身渡米。今では世界を股にかけてライブ活動を行うなど、アーティストとして2度目の成功をつかみ取った。その生き様から森山さんは年下の大江さんを「先生」と呼んで慕っている。千里さんは森山さんの学ぶ姿勢に驚いたという。リハーサルでは森山さんが自ら大江さんに教えを乞う場面があった。そんな森山さんはジャズの勉強やライブを通して自分の歌が進化していくのを感じたという。