四日市メリノール学院中学校バスケットボール部の稲垣愛監督は教員として働きながらチームを率いてきた。自宅では県外から来た女子中学生の部員11人が暮らしている。朝ごはんを作り、その後生徒を学校に送り届けると職員室へ。日中は生徒指導教諭として働いている。午後4時に練習開始。週6日、平日3時間の全体練習を行っている。ほとんどを基礎練習に費やしている。練習中、稲垣監督は1人ずつの良いところと悪いところを書いていた。最期は打ち込んで全員に配っている。稲垣監督のモットーは「自分で考え行動すること」。プレーを止めてまで選手同士が話す時間を作っている。校内清掃の伝統も生徒が考える文化から伝統が生まれた。稲垣監督は練習以外の場面でも生徒たちとの時間を大切にしている。送り出してきた卒業生は140人を超える。メリノールで指導する前は公立中学のコーチだった。結果を残すとメリノールから監督として誘われた。