算数や数学、理科の基礎的な知識を問う国際学力調査の結果が公表され、日本は全体的に高い水準を維持した。「TIMSS」と呼ばれる学力調査は、オランダに本部がある国際学会が4年に1度行っている。去年の調査には、64の国と地域の小中学生が参加し、日本からは小学4年生と中学2年生の計約7800人がオンラインで参加。公表された結果。小学生は、算数が平均点が2点下がって591点で、順位は前回と同じ5位。理科は7点下がって555点で、順位も2つ下げて6位。理科の平均点が下がった要因について、文部科学省は「日本人にはなじみのない熱帯や乾燥帯における生態系、環境保全に関する問題もあった。必ずしも学力が落ちたと受け止める必要はない」としている。中学生は、数学が平均点が1点上がって595点で、順位は前回と同じ4位。理科は13点下がって557点で、前回と同じ3位。ほかの国や地域では、シンガポールが前回と前々回に続き、いずれの学年と教科も1位。台湾や韓国、香港など、日本を含むアジア勢が上位を占めている。文部科学省は「日本では日常生活や社会との関連づけを重視した教育を行っていて、引き続き高い水準を維持している」としている。