- 出演者
- 広内仁 斉田季実治 佐藤真莉子 林田理沙 竹野大輝 吉岡真央 矢崎智之
オープニング映像。
キャスター陣がオープニングの挨拶。
政治改革を巡って、きょう行われた2回目の与野党協議。各党がそれぞれまとめた法案の内容などを説明し。焦点となっている企業団体献金の扱いについては、折り合わなかった。与野党7党から政治改革の責任者らが出席したきょうの協議。焦点となっている企業団体献金の扱いでは、自民党・小泉進次郎衆院議員が「“企業献金が悪で個人献金は善”は我々の立場とは違う。民主党政権で(企業団体献金は)膳目ン岸と言っていて、政権とって撤回。全面禁止でもなく公開だ」、立憲民主党・大串代表代行は「年内に企業団体献金の禁止はやるべき。議論したい」と述べた。共産党とれいわ新選組は「全面的な禁止」を訴え、日本維新の会も同様の方針。国民民主党は、国会で有識者も交えて議論することを求めた。公明党は、政治改革の在り方について「論点を整理して、年内に法改正を行うことが重要」と指摘。党から議員に支給される政策活動費を巡っては、野党7党が、その廃止を盛り込んだ政治資金規正法の再改正案を、衆議院に共同で提出した。自民党は、政策活動費を廃止する一方、外交上の秘密に関わるなど、公開に特に配慮が必要な支出は、収支報告書に相手の氏名などを記載しないことができるなどとした案を検討。これに対し、野党7党の法案では、議員に対する渡しきりの支出は、例外なく禁止するとしている。
参議院では2日目の代表質問。政治とカネの問題などで論戦が交わされた。日本維新の会・浅田参議院会長は、自民党の27人の議員が出席する見通しの政治倫理審査会について「“裏金”といわれるカネの発生経緯に関する事実が解明されなければ、何人出席しても時間と労力のむだ。単なる来年の参議院選挙の公認をもらうためのセレモニーにしてはならない」とただし、石破総理大臣は「おのおのが政治倫理審査会の場を含め、あらゆる場を積極的に活用して説明責任を果たすよう促してきた。(政倫審は)個々の議員の政治的、道義的責任の有無を審査する場と承知」と述べた。共産党・小池書記局長は、自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る問題について「西村康稔議員や世耕弘成議員らは真相を明らかにしていない。偽証罪が問われる証人喚問が必要」とただし、石破総理は「証人喚問は国会で議論、判断してもらうべきもの」と述べた。小池書記局長は「政倫審は“駆け込み寺”ではない。審査は全面公開とすることを強く求めるべき」とただし、石破総理は「開催方法も規程にのっとり、審査の申し出をした議員の意向を尊重しつつ決定されるもの」と述べた。自民党・本田顕子参院議員は、賃上げを巡って「エネルギー、食品等の価格が上昇し、賃上げが追いついていない状況。誰も取り残さない賃上げを主導すべきではないか」とただし、石破総理大臣は「(事業者に)物価上昇に負けない賃上げをしてもらえるよう、業種別にきめ細やかに対応していくことが必要。本園末までに支援の実施状況について実態調査、その結果に基づく改善措置を完了させる」と述べた。立憲民主党・打越さく良参院ギンは、同性婚について「(同性カップルは)医療・福祉、相続、親権などの法的効果を受けられない。かけがえのないパートナーを真に人生の伴侶としたいという切実な思いがかなわない。同性婚の実現は基本的人権の問題、命の問題」とただし、石破総理は「同性婚制度の導入は、国民一人ひとりの家族観と密接に関わるもの。国民の意見、国会での議論、同性婚に関する訴訟の状況を注視していく必要がある」と述べた。公明党・竹谷代表代行は、選択的夫婦別姓制度について「婚姻に伴う改姓で多くの人が不便や不利益を感じている。女性活躍を阻害する象徴的な制度とも言える。旧姓併記を拡大するだけでは解決できない課題が多数ある。今こそ実現しようではないか」ただし、石破総理大臣は「意見を真摯に受け止めながら、家族形態の変化や国民意識の動向のほか、家族の一体感や子どもへの影響を考える視点なども考慮のうえ、より幅広い国民の理解が形成されることが重要」と述べた。国民民主党・舟山参議院議員会長は、与党との税制協議で示したガソリンなどの暫定税率の廃止について「“暫定”と言いながら半世紀も続いている。(廃止について)所信(表明演説)で、自動車関係諸税全体の見直しの“中で”ではなく、見直しに“向けて”検討と踏み込んでいる。先行して決断してもらえると確信している」とただし、石破総理は「経済や税収への影響など専門的な観点も含めて考えなければならない論点がある。各党の税制調査会長の間でさらに議論を深めてもらいたい」と述べた。
国民民主党は、きょう両院議員総会を開催。国会での代表質問について、国民民主党・玉木代表は「石破カラーはますます薄まってきている気がした。一方で我が党のカラーはしっかりと出ていると思う」と述べた上で、与党と合意した「年収103万円の壁」の見直しについては「決して先送りすることなく、この年末で結論が得られるように、来年から気結果がしっかりと国民に届くように協議に臨んでいきたい」と語った。一方きょうの総会では、玉木代表についての処分も。玉木代表が女性との不倫関係を報じられ、事実関係をおおむね認めたことを受けて、政治倫理に反する行為だとしてきょうから役職停止3か月とすることを決めた。役職停止の期間中は、古川代表代行が代表の職務を担うことになる。国民民主党・榛葉幹事長は「代表には反省すると同時に、もう一度原点に返って、信頼回復、党勢拡大に一議員として汗をかいてほしい」と語った。党の創設者で、顔ともいえる玉木代表の処分。来年の参議院選挙を見据えて、党内では「おとがめなしは許されない」との声もあり、党関係者は「重すぎず、軽すぎずとバランスに気をつかった」と話している。
国民民主党としては、年末にかけて「103万円の壁」の見直しなどを巡り、与党との協議が本格化する。掲げる政策の実現に向けて、いま国民民主党・玉木を失いたくないというのが本音だと思うが、世論の理解を得られるのかどうか。一方、政治改革を巡って、年内の法改正を掲げる石破総理大臣だが、企業団体献金の扱いでは、野党と意見の隔たりが埋まっていない。政策活動費など、ほかの焦点で決着が見られるのか、こちらも問われることになる。
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2019年、陸軍や海軍などと同格の扱いで創設された米国宇宙軍。米国軍は核戦力の指揮統制、精密攻撃など幅広い活動を衛星網に依存しているため、宇宙軍は敵の攻撃から衛星を防衛する活動に当たっている。またミサイル発射の探知など地上の監視活動も行っている。宇宙軍が、東京・横田基地に数十人規模の在日米国宇宙軍を設置し、きょう発足式が行われた。ミサイル発射を繰り返す北朝鮮や、宇宙空間での活動を活発化させる中国などに対応するのが目的。在日米国宇宙軍と連携するのが、航空自衛隊・宇宙作戦群。宇宙空間の監視や、他国の衛星の運用状況などを把握する任務を行っていて、来年度には670人規模の宇宙作戦団に格上げされる予定。米国インド太平洋宇宙軍のトップ・マスタリール司令官は、「日米同盟はかつてないほど強固だ。領土、領空、亮かい、宇宙区間を守る準備ができている」と述べ、連携の意義を強調。
米国軍は、中国やロシアが、宇宙空間での兵器開発を進めているとして強く警戒。その1つが、ロボットアームの技術を使った衛星。米国は中国が敵対する国の衛星の軌道を変える攻撃兵器の開発を進めていると指摘。ロシアについては、地上配備型の対衛星ミサイルや衛星と地上の通信を妨害する「衛星ジャマー」の開発などを行っていると指摘。ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮は、きのう朝鮮労働党の重要会議を、今月下旬に開くと発表。ミサイル開発などについて、どのような言及があるのか注目される。
日米関係に詳しい米国・ランド研究所国家安全保障研究部・ジェフリーホーナン日本部長は「中国はこの地域では対宇宙作戦で先頭に立っている。北朝鮮は将来的にはロシアから高性能な技術を手に入れ、宇宙分野で多様な能力を開発していくことが予想される。宇宙領域の能力向上のため、今後日本と緊密に協力していけるだろう」と述べた。
算数や数学、理科の基礎的な知識を問う国際学力調査の結果が公表され、日本は全体的に高い水準を維持した。「TIMSS」と呼ばれる学力調査は、オランダに本部がある国際学会が4年に1度行っている。去年の調査には、64の国と地域の小中学生が参加し、日本からは小学4年生と中学2年生の計約7800人がオンラインで参加。公表された結果。小学生は、算数が平均点が2点下がって591点で、順位は前回と同じ5位。理科は7点下がって555点で、順位も2つ下げて6位。理科の平均点が下がった要因について、文部科学省は「日本人にはなじみのない熱帯や乾燥帯における生態系、環境保全に関する問題もあった。必ずしも学力が落ちたと受け止める必要はない」としている。中学生は、数学が平均点が1点上がって595点で、順位は前回と同じ4位。理科は13点下がって557点で、前回と同じ3位。ほかの国や地域では、シンガポールが前回と前々回に続き、いずれの学年と教科も1位。台湾や韓国、香港など、日本を含むアジア勢が上位を占めている。文部科学省は「日本では日常生活や社会との関連づけを重視した教育を行っていて、引き続き高い水準を維持している」としている。
福島第一原子力発電所で、初めて核燃料デブリの試験的な取り出しが行われてまもなく1か月。原子力規制委員会はきょう、その先の本格的な取り出しに向けて、どう安全を確保するか検討していくことを決めた。ただ先月の試験的取り出しで採取できたのは、総量の12億分の1。廃炉の過程で、これは一体何を意味するのか、原発の内部を取材。東京電力廃炉カンパニー廃炉コミュニケーションセンター・高原憲一副所長が案内。13年前、原発事故を起こした2号機。今も建屋のすぐそばでは、1時間当たり40マイクロシーベルトを超える線量が。1日この場所にとどまると、一般の人の年間の被ばく線量の限度を超えてしまう。原発事故では1号機、2号機、3号機で核燃料が溶け落ち、周りの金属などと混ざり合って、推計で総量880トンの核燃料デブリとなった。先月2号機で初めてデブリの一部が試験的に取り出された。取り出したのは、重さ0.7グラムのデブリ1粒。総量の12億分の1。
福島第一原発事故から13年半をかけて取り出すことができたデブリはごく僅か。現場はどんな状況なのか。2号機と同じ構造で、事故には至らなかった5号機の内部を取材。デブリがある格納容器内部へつながる貫通部。2号機では、放射線量が高く、人が近寄れないため、遠隔操作で作業が行われた。東京電力廃炉カンパニー廃炉コミュニケーションセンター・高原憲一副所長が説明。核の容器の中。上を見ると、核分裂を制御する金属製の装置やケーブルがいくつも並んでいた。2号機では、これらが核燃料と混ざり合って溶け落ち。格納容器の床部分に、核燃料デブリとなって固まっている。現在の計画では、2030年代初頭にデブリの本格的な取り出しを開始。事故から40年となる2051年までに廃炉を完了するとされている。これほど厳しい環境で、膨大なデブリをどう取り出すのか、具体的な方法も決まっていない段階。本当に計画どおりに廃炉を完了できるのか。高原所長は「格納容器の内側の状態が見えない中で判断をしようがない。知見がない。状況を把握したところでしっかり説明したい」と語った。テレスコ式装置について言及。
見通しが不透明な廃炉。地元の人はどう受け止めているのか。デブリの試験的取り出しのあとに開かれた、地元住民に廃炉の状況を伝える説明会。装置の不具合などで試験的取り出しの日程が遅れたことなどから、廃炉の先行きに不安の声が相次いだ。会に参加した男性は、福島第一原発から50キロの距離にある福島・いわき市で居酒屋を経営。原発事故のあと、風評被害などに苦しんだ経験から、廃炉の進捗に関心を持ち続けてきた。この先、計画どおり廃炉が進むのか、分からないと感じながらも、地元で暮らす1人としてその実現を願うしかないと語る。男性は「期待するしかない。最後まであきらめないでほしい」と述べた。
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廃炉をどうしていくのか。日本原子力学会・福島第一原発廃炉検討委員会・宮野廣委員長は、デブリの取り出しが終わる時期、そして、その処分方法も決まっていない中、原発の敷地を再び利用できるまでには、100年、あるいは300年かかるという試算を示している。宮野委員長は「廃炉そのものは、100年スパンで考えなきゃいけない。取り出してきたデブリ、放射性廃棄物をどこでどうするのか、大きな議論でなくてはいけない。(福島第一原発の)中だけか、外に持っていき作業をするか持含めて考えなくてはいけない。それをどう選択するかは社会が決めなければいけない」と語った。
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- 日本原子力学会福島第一原子力発電所
佐藤真莉子記者は「13年以上が経ったいま、廃炉作業の難しさを前に、その見通しをもう一度考える時期に来ているように感じる」とコメント。
米国のトランプ次期大統領が、先月末のカナダ・トルドー首相との会談の中で「カナダが米国の51番目の州になるべきだ」などと発言したと、米国のメディアが報じた。トランプ次期大統領は「トルドー首相は知事になるかもしれない」とも述べたという。同席したカナダの閣僚は「冗談だと受け止めた」としているが、トランプ次期大統領の発言の真意を巡って波紋が広がっている。
全国の気象情報を伝えた。
元日本代表の45歳、稲本潤一選手が現役引退を表明。稲本選手は「やり切ったという感じが正直な気持ち」と語った。ガンバ大阪で、当時の最年少記録でのJリーグデビュー。小野伸二さんらとともに黄金世代と呼ばれた。その名が知れ渡ったのは、2002年のワールドカップ日韓大会。22歳の青年が、1次リーグで2試合連続ゴール。初の決勝トーナメント進出に貢献し、時の人となった。国内外の多くのクラブで活躍し、おととしから社会人チーム・南葛SCでプレー。今後は指導者を目指す。
26年ぶりの日本一に輝いたDeNAのキャプテン・牧秀悟選手が、来シーズンに向けて気持ちを新たにした。牧選手は、今シーズンからキャプテンを任され、リーグ3位からの日本一に大きく貢献。年俸2億5000万円で来シーズンの契約を更改。牧選手は「リーグ優勝を目指してやっていきたい」などと語った。
苦しいシーズンだった西武の契約更改。新人王に輝いた西武・武内夏暉投手は、今シーズンの3倍近い4500万円でサインした。先発投手として10勝を挙げ、防御率2.17をマーク。歴史的な低迷をたどった西武の数少ない希望の光となった。武内投手は「ことし以上の数字を出したい」などと語った。