- 出演者
- 広内仁 斉田季実治 佐藤真莉子 星麻琴 吉岡真央
オープニング映像。
あす召集される臨時国会。焦点となっているのが政治改革。国会議員に毎月100万円支給される旧文通費、現在の調査研究広報滞在費のあり方を巡って与野党が協議。できるだけ早期に結論を出すことになった。収支報告書に不記載があった自民党の参議院議員から、政治倫理審査会に出席する意向が示されたことも明らかになった。少数与党になった自民党の姿勢に変化が表れている。きょう自民党、公明党の幹事長が会談し、両党の国会対策委員長も同席。石破総理大臣が年内に法改正を目指す考えを示している旧文通費の使いみちの公開や残額の返還などについて、臨時国会で歳費法の改正を目指す方針を確認。会談を終え自民党・坂本国会対策委員長は「野党から“熟議と公開”と言われているので、熟議ができるような環境整備、できるかぎりの公開、結論が出せる決められる国会をあわせて実現していかなければいけない」と述べた。自民党・森山幹事長、公明党・西田幹事長の映像。
これに先立ち衆議院では協議会の2回目の会合を開催。旧文通費(現在の調査研究広報滞在費)を巡っては、与野党双方から使いみちを公開することなど、大きな方向性を確認して年内に歳費法の改正を行ったうえで、詳細な使いみちの範囲などは、年明け以降に議論を継続すべきだという意見が出ている。
政治とカネの問題を巡り、野党が開催を要求している政治倫理審査会についても動き。参議院の政治倫理審査会は、ことし3月に開かれ、3人(世耕元経済産業相、西田参院議員、橋本元五輪相)が出席。残る関係議員29人は、これまでに応じていない。野党側は、先の衆議院選挙に立候補して失職した1人を除く28人に、引き続き出席を求めていた。こうした中、参議院自民党の幹部の1人は昨夜、審査会への出席を求められている28人のうち、多くの議員から出席の意向が示されたことを明らかにした。党内には、来年の参議院選挙をにらんだ対応だという見方も出ている。自民党・松山参議院幹事長は先週の記者会見で、審査会で説明していない議員を、参議院選挙で公認しない可能性はあるか問われ「衆議院でもそのような対応が行われた。当然ながら説明責任、状況は一度話してもらわないといけない」と述べた。
「年収103万円の壁」の見直しを巡っても議論が続いている。石破総理大臣などが出席した国と地方の協議の場では、全国知事会の会長を務める宮城県・村井知事が、「年収103万円の壁」の見直しなどについて、自治体への影響を考慮して対応するよう求めた。村井知事は「将来に向けあるべき政策を丁寧に議論することは必要だが、地方が担う行政サービスに支障をきたさないよう、恒久財源による補てんなど、地方税制への影響を考慮いただくようお願い申し上げたい」と述べた。自民党、公明党の税制調査会長らが、あす行われる国民民主党との税制協議を前に会談。与党として基本的な考え方を示したうえで、国民民主党が最重要と位置づける「年収103万円の壁」の見直しについて、政策の導入のねらいなどを丁寧に聴き取ることを確認した。
国民民主党・玉木代表は、きょう講演で「本当に7兆円も減収になって、何か行政サービスができなくなるのかは、精緻な議論をもう少しやりたい。理屈がないのに簡単におりるつもりはまったくない」と述べた。
玉木代表は総理大臣官邸を訪問。政府の新たなエネルギー基本計画を巡り、石破総理大臣と会談し、再生可能エネルギーの推進や原子力発電所の新増設などを計画に反映させるよう要請した。玉木代表は「安価で安定的な電力供給は不可欠」、石破首相は「安価で安定したということは極めて重要だと承知。念頭に置きながら基本計画をとりまとめたい」と述べた。午前中には連合・芳野会長とも会談。来年の参議院選挙に向けて、立憲民主党を含む3者で基本政策が一致するよう協議を進めていくことを確認した。芳野会長は「(衆院選では)与党を過半数割れに追い込み、今の政治をリセットするという明確な方針を掲げ、結果に結びついたのではないか。次の参院選にしっかりとつなげていかなければならない」と述べた。芳野会長が参議院選挙で候補者の一本化などの調整を行うよう求めたのに対し、玉木代表は基本政策での合意が先決だという従来の考えを伝えた。首相官邸の映像。
少数与党になり自民党はいわば低姿勢が見られる一方、野党は主導権を握ろうと攻勢を強める構えがうかがえる。あすから始まる臨時国会。注目点の1つは、会期内に収まるのかどうか。与党としては、来月21日までの会期内で、補正予算案の成立や政治資金規正法の再改正などを実現したい考えだが、予断を許さない国会になると話す議員もいる。一方で野党連携の行方にも注目。きょう行われた政治改革を巡る野党の協議には、国民民主党とれいわ新選組が欠席するなど視界良好とは言えない。与野党とも、来年の参議院選挙を見据えた攻防が始まる。
政権移行チームが、米国・トランプ次期大統領と北朝鮮の・キムジョンウン総書記との直接会談を検討しているという報道が出ている。トランプ次期大統領は前政権時代、史上初の米朝首脳会談を実現。朝鮮半島の非核化に向けて、計3回、キムジョンウン総書記と会談を行った。しかし、米国と北朝鮮の立場の隔たりは埋まらず、北朝鮮はその後も核ミサイル開発を推し進めている。ただトランプ次期大統領は、大統領選の期間中、再選後の北朝鮮への対応に自信を見せていた。こうした中、ロイター通信は、トランプ次期大統領の政権移行チームが、トランプ氏とキム総書記の直接会談について検討を行っていると報道。北朝鮮との意思疎通を再び図ることが目的で、具体的な時期の計画などは定められていないという。一方で北朝鮮に関わる問題は、中東やウクライナ情勢といった外交問題よりも優先されない可能性があるほか、トランプ次期大統領は最終的な判断を下していないともしている。トランプ次期大統領は先週22日、キム総書記との首脳会談に尽力したとする、アレックスウォンを安全保障担当の大統領副補佐官に起用すると発表していて、今後、会談の実現に向けて、具体的な動きが出てくるのかが焦点。シンガポールの映像。
全国の気象情報を伝えた。
NBA(米国プロバスケットボール):サンズ127−100レイカーズ。レイカーズ・八村塁選手が先発出場。この日はレギュラーシーズンに組み込まれる形で行われるNBAカップを兼ねた試合。八村塁は7得点1リバウンド1アシストでチームは3連敗。
来年1月の初場所で、25歳の羽出山が新たに十両に昇進することが決まった。羽出山は「めちゃくちゃうれしい」とコメント。羽出山は、身長1m93cm、体重141キロ。突き押し相撲が持ち味で、9月の秋場所では幕下で優勝。西の幕下筆頭で臨んだ今月の九州場所は、5勝2敗の好成績で十両昇進を決めた。しこ名の羽出山は本名。昇進後もこのまま土俵に上がる。羽出山は「看板力士になれるよう頑張りたい」と語った。
プロ野球の新監督に聞くシリーズは今回が最後、楽天・三木肇監督。楽天は今シーズン4位に終わり、クライマックスシリーズ進出を逃した。今江前監督から引き継いだのが、2軍監督として若手を育成してきた三木監督。2回目の1軍監督就任。現役時代は俊足を持ち味に、ヤクルトと日本ハムで13年間プレーし、日本一も2回経験。指導の土台になっているのは、現役時代の監督だった野村克也さんの教え。当時低迷していたヤクルトを、就任3年目でリーグ優勝に導いた名将。その教えをどう生かしてチームを立て直していくのか。三木監督をウオッチ。三木監督47歳は、5年ぶりにチームの指揮を託された。三木監督は「想像をはるかにこえた決意と強い覚悟でいる」と述べた。1996年、ドラフト1位でヤクルトに入団。監督はあの野村さん。データを重視したID野球でヤクルトの黄金期を築いた。その教えの中で、今も三木監督が大事にしているのが、社会人として「当たり前」のことを徹底することの大切さ。
秋のキャンプでテーマにしたのは鍛錬。練習では、徹底的に自分を追い込むことで、勝負どころで歯を食いしばる精神的な強さも身につけてほしいと考えている。注目のルーキー・宗山塁選手など、期待の若手も加わった。激しいレギュラー争いによって、伸び盛りの若手選手たちがさらに大きく成長できると考えている。前回監督を務めたときは4位で、僅か1年での交代を経験した楽天・三木肇監督。今回は1年目から上位に導く決意。三木監督は「意味と理をもってしっかり準備して進めていきたい」「一致団結。楽天に関わる全ての方々が一つになって、一致団結して上を目指すのが目標」と語った。三木監督は、今も野村克也さんが行ったミーティングのメモを時々見返して、指導に生かしているということで、今でも違った発見があるという。来年2月の春のキャンプで、新チームが本格始動する。
最多セーブに輝いた楽天・則本昂大投手が契約を更改。退団の意向を発表した先輩についても言及。則本投手は来シーズンが7年契約の最後の年。現状維持の推定3億円に、出来高払いを加えた内容で契約を更改。楽天・三木監督には引き続き抑えを希望すると伝えた一方、チームを離れることになった田中将大投手について「ビックリはしたが、田中さんの野球人生なので応援したいというか、野球をやめるわけではないので、どこかしらの球場で会えると思うので、そこは楽しみにしたい」と述べた。
障害のある人がスポーツに親しめる環境づくりを支援しようと、スポーツ庁が指導者向けのハンドブックを作成した。スポーツ庁・室伏長官が発表したハンドブックは、ホームページで公開されていて、身体や視覚など、障害の種類ごとに指導のポイントやコミュニケーションの取り方、けがの防止方法など配慮すべきことが示されている。聴覚障害への対応は、来年日本で初めてデフリンピックが東京で開催されることから、関心が高まっている。スポーツ庁・室伏長官は「学校現場などで使用してもらい、指導者としての幅広い知見をもって指導していって、より素晴らしい指導者になってもらいたい」と語った。
体操の内村航平さんが所属した社会人クラブの強豪、コナミスポーツ体操競技部が、ことしかぎりで活動を休止することになった。2003年に発足した体操競技部には、五輪個人総合2連覇を果たした内村さんや山室光史さんのほか、今も現役を続ける田中佑典選手もかつて在籍していた。2016年のリオデジャネイロ五輪では、12年ぶりの団体金メダルに輝いた日本代表5人のうち、4人がこのクラブで占めるなど強豪として知られた。日本体操協会の関係者によると「近年は所属する選手が減少し、財政面などの影響から、ことしかぎりで活動を休止することを決めた」という。