見通しが不透明な廃炉。地元の人はどう受け止めているのか。デブリの試験的取り出しのあとに開かれた、地元住民に廃炉の状況を伝える説明会。装置の不具合などで試験的取り出しの日程が遅れたことなどから、廃炉の先行きに不安の声が相次いだ。会に参加した男性は、福島第一原発から50キロの距離にある福島・いわき市で居酒屋を経営。原発事故のあと、風評被害などに苦しんだ経験から、廃炉の進捗に関心を持ち続けてきた。この先、計画どおり廃炉が進むのか、分からないと感じながらも、地元で暮らす1人としてその実現を願うしかないと語る。男性は「期待するしかない。最後まであきらめないでほしい」と述べた。