- 出演者
- 糸井羊司 赤木野々花 副島萌生 伊原弘将
去年、発足した石破政権は衆議院選挙で与党が過半数を割り込んで少数与党となった。今回の参院選は、結果次第では政権運営に直結しかねず、与野党とも事実上の政権選択選挙と位置づけて選挙戦を展開してきた。今回、自民・公明両党が非改選の議席と合わせて過半数を維持するためには、50議席の獲得が必要となる。今回の開票速報では、最新情報に加え有権者の関心などの分析にも力を入れる。分析するのは、伊藤雅之解説委員と広内仁。特設サイトでは全選挙区の出口調査の結果などを見ることができ、開票速報はNHKプラスでも配信。Eテレでは手話をつけて放送中と告知した。NHKが当選確実を判断する根拠は、出口調査・情勢取材・開票状況を総合的に分析して判定する。投票率は午後6時現在、26.65%で前回比0.71ポイント減。期日前投票を含むと推定51%余となっている。
自民・公明両党は、目標としていた過半数の維持に必要な50議席を獲得するのは難しい情勢。野党側は、立民は選挙前を上回る勢いで、国民・参政は大幅に議席を増やすのが確実な状況。自民は、衆院に加え仮に参院でも過半数割れなら1955年の自民結党以来初めてのことになる。各党の獲得議席の予測は、自民が27~41、立民は18~30、維新は6~9、公明は5~12、国民は14~21、共産は3~5、れいわは2~4、参政は10~22、保守は1~3、社民は0~1、みんなは0、N党は0~1、再生は0、みらいは1~2、このほか無所属などの候補は7~8の見通し。国民の新人・水野孝一氏ら、各選挙区で当選確実となった陣営の様子を紹介した。
全国の議席の獲得状況を紹介。全国に32選挙区ある1人区では、これまでに自民は3議席、野党などが11議席を獲得している。東北は福島以外は野党などが議席を獲得。四国も3議席を野党などが獲得している。
自民党の閣僚経験者の1人は、「仮に与党で過半数を確保できない場合、石破首相は責任をとるべきだ。衆議院選挙、東京都議会議員、参議院選挙で負けたことになり、3アウトだ」と述べたという。
太田雅志氏に話を聞く。与党にとっては極めて厳しい状況で、自民公明は劣勢が報じられて組織の引き締めを図ったものの、従来の支持層が離れていくのを食い止められなかったとみている。 一方、野党側は国民民主や参政といった比較的新しい党が議席を大幅に増やす見通し。現役世代を中心に支持を広げ、自民の従来の支持層の一部を取り込んだものとみられる。与党が過半数を割り込んだ場合、石破首相の進退に直結する可能性がある。衆院選・都議選・参院選の3連敗となり、党内では続投は難しいという見方がある。一方で、関税交渉もあるなかで政治空白を作るわけにはいかないと話す閣僚経験者もいる。石破首相が続投する場合、政権運営が厳しさを増すことが必至だ。辞任の場合は総裁選が行われるが、野党多数のため首相指名選挙で自民総裁が首相に選出される保証はない。野党側は衆参両院で多数をとれば攻勢を強める数を手にすることになる。野党が結束して政権をとりにいくのか、政治を停滞させないことを重視し、与党に協力するのか、各党の方向が今後の政治情勢のカギとなる。
自民の新人・鈴木大地氏、国政に復帰した比例の蓮舫氏、国民の新人・小林さやか氏、維新の新人・佐々木理江氏の陣営の様子を紹介した。東京選挙区は店員が7でうち5議席が決まった。千葉県選挙区は定員が3で小林氏のみ当選確実となっている。大阪選挙区は定員が4、うち3議席が決まった。
出口調査の結果を紹介。東京選挙区は参政の新人・さや氏、自民の新人・鈴木大地氏、国民の新人・牛田茉友氏、共産の現職・吉良佳子氏、公明の新人・川村雄大氏が当選確実。残るは2議席となっている。
兵庫選挙区の出口調査の結果を紹介。過去3回は自公維が議席を獲得してきた。出口調査の結果、無所属の新人・泉房穂氏が当選確実。残る2議席をめぐって5人が争っている。
大阪選挙区の出口調査の結果を紹介。定員4に19人が立候補した。維新の新人・佐々木理江氏、維新の新人・岡崎太氏、公明の現職・杉久武氏が当選確実。
首相を戦後4人輩出した保守王国・群馬。群馬選挙区の出口調査の結果を紹介。参政の新人・青木ひとみ氏と自民の現職・清水真人氏が定員1を取り合っている。
宮崎選挙区の出口調査の結果を紹介。宮崎2区選出の江藤前農相の発言で揺れる保守王国。定員1を立民の新人・山内佳菜子氏と自民の現職・長峯誠氏が争っている。
鹿児島選挙区の出口調査の結果を紹介。長く議席を守った尾辻秀久氏が引退した自民が新たに公認した園田修光氏や立民が推薦する尾辻氏三女などが立候補。定員は1。尾辻朋実氏が当選確実。尾辻氏の陣営の様子を紹介した。