- 出演者
- 糸井羊司 赤木野々花 副島萌生 伊原弘将
注目の選挙区を詳しく分析していく。まずは福岡選挙区から。自民党・松山政司に投票した人は60%あまりで残りは分散しており最終盤までもつれそうな激戦区だという。次は1人区の状況も見ていく。富山の選挙区を見ると自民・堂故茂が70%半ばとなっておりまずまずだが10%代後半は国民・庭田幸恵に投票しているのは注目となる。無党派層を見ると国民・庭田幸恵が半分以上取っており、自民・堂故茂より30%引き離している状態となっている。期日前投票では自民・堂故茂がリードしていたが中盤になって競り合いになり最終盤になると国民・庭田幸恵が上回った。
自民党本部では4階のフロアに開票センターが設けられ、森山幹事長ら党幹部が状況を見守っている。午後8時過ぎに議席の予測が伝えられると、幹部は一様に厳しい表情を浮かべていた。森山幹事長は先程テレビの開票速報番組で社会保障と消費税の関係や物価高対策について説明が足りなかったと反省していると述べた。自民・公明両党は過半数の維持に必要な50議席を目標としてきた。党内からは与党で過半数を確保できなかった場合、石破総理大臣は責任を取るべきだという声も出始めている。石破総理大臣はこの後、開票センターに入る予定となっている。
立憲民主党本部から中継。現在野田代表は党本部の別の部屋にいて小川幹事長らと開票の状況を見守っているものとみられている。今回立憲民主党は選挙で与党の過半数割れを目指してきた。先ほど党幹部の1人に話を聞くと、与党は政治とカネの問題で有権者からの信頼を失い物価高対策でもガソリン税の暫定税率の廃止を先送りするなど、有効な策を示すことができず信頼を取り戻せなかったということではないかと話していた。立憲民主党は開票結果も踏まえて、物価高対策の実現などのために他の党などの連携のあり方を検討する方針である。
自民・森山幹事長はテレビ東京の開票速報番組で社会保障と消費税の関係について国民に十分理解いただけるところまで説明を尽くせなかったことが1つの原因ではないか、また物価高対策についての説明も足りなかったと反省していると述べた。一方、幹事長として責任をどう考えるか問われたのに対して「まだ開票が進んでいるので責任のあり方について今発言することは遠慮したい」と述べた。
ここで東京選挙区で当選確実になった自民党の鈴木大地氏に直接聞いていく。細かい政策というよりはキャリアや経験を今後活かしてほしいと捉えたという。政策としてどのようなことを訴えてきたか効かれると、健康政策や教育などを積極的に訴えてきたとのこと。
続いて同じ東京選挙区で参政党から初めて当選確実となったさや氏に聞いていく。どんな訴えが有権者に届いた結果だと受け止めているかと聞かれると、日本人ファーストを最後まで貫いたことや多くの方が今苦しんでいる物価高も含め賃金が上がらないという状況に何とか手を打ちたいということで消費税の段階的廃止を訴えてきたとのこと。そのことが多くの国民に響いたのではないかと感じているという。国政ではどんなことに取り組みたいかと聞かれると、経済政策をしっかり行っていきたいという部分とスパイ防止法案などもしっかり考えて練って提出していきたいと考えているとのことだった。消費税の減税などの訴えを国会の中でどう実現していくかと聞かれると消費税を一足飛びに廃止というのが難しい状況だが下げられるところは5%でも下げていくという感じで協議していけたらいいと話した。
公明党幹部の1人はNHKの取材に対し「厳しい結果だ。与党に対しての厳しい目線が野党の支持に回ったのではないか」と述べた。
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そして立憲民主党の幹部は「与党は政治とカネの問題で有権者からの信頼を失い物価高対策でも有効な策を示すことができず信頼を取り戻せなかったということではないか」と述べている。
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また国民民主党の幹部は「有権者の民意が明確に示された。自公政権が物価高騰対策に対してロクな対策をしないまま無策だったということだと述べている。
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参政党の国会議員の1人は「国民の生活が困窮する中、参政党が掲げる国民負担率を引き下げるという主張が響き外国人の問題に対しても危機感を感じた国民が多かったのではないか」と述べていた。
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激戦となっている選挙区を見ていく。まずは愛知で4議席をめぐって14人が争う大激戦となっている。過去3回いずれも与野党が2議席ずつ分け合ってきたが立民・田島麻衣子と国民・水野孝一が当選確実となった。また参政・杉本純子と自民・酒井庸行が優勢となっている。
続いて千葉では前回までの過去4回、自民党が2議席を確保してきた。国民・小林さやかが当選確実となっている。千葉は定員3のため残り2議席をめぐって立民・長浜博行、参政・中谷めぐ、自民・石井準一が争っている。
茨城の前回と前々回の選挙では与野党が1議席ずつ獲得している。出口調査では自民・上月良祐がやや優勢となっている。参政・桜井祥子と立民・小沼巧が競り合っている。
前回まで4回連続で自民党が議席を確保してきた岡山は新人4人の争いとなった。立民・国友彩葉、自民・小林孝一郎、参政・広森志穂の3人が争っている。
佐賀では前回まで5回連続で自民党が議席を確保してきた。今回は自民党の現職に立憲民主党や参政党の新人などが挑んだ。出口調査では自民・山下雄平と立民・富永明美が競り合っている。
熊本も前回まで5回連続で自民党が議席を得てきた選挙区である。出口調査は自民・馬場成志、立民・鎌田聡、参政・山口誠太郎の3人が争っている。
ここで自民・立民の幹部である小野寺政調会長と辻本代表代行に現状の受け止めを聞いていく。まず小野寺政調会長に現状の受け止めを聞くと「大変厳しい結果になり改めて応援してくれた皆様に対して感謝とともに力不足についてお詫びをしたい」などと話した。辻本代表代行に現状の受け止めを聞くと「自民党に対する非常に大きな批判が全国に広がって地殻変動のようになっていたと思う。物価高対策や財源についてや農業政策で具体性を持った政策を訴えることができたが自民党は無策という印象を受けた」と話した。また小野寺政調会長は民意をしっかり分析することが大切だと言い、辻本代表代行は石破政権については国民から厳しい審判が下ったなどと話した。
国民・榛葉幹事長は選挙速報番組で「与党との連立はないと思う。参議院選挙も終わり新しい枠組みになって国会の景色が変わるので堂々と勝負したいと思う」と述べた。今回は国民民主党と参政党が選挙前から大幅に議席を増やすのが確実な状況となっている。