自民党・森山幹事長はきのう、コメの輸入拡大に否定的な考えを明らかにした。念頭にあったのは赤沢大臣の訪米が急きょ中止になった問題。赤沢大臣は「アメリカ側との調整の中で事務的に議論すべき点があると判明した」と述べた。日本経済新聞電子版はおととい「日本によるアメリカ産米の購入拡大」が大統領令に盛り込む意向が日本政府に伝達されたため事務レベルの協議が必要になったとしている。日本政府は強く反発している。もともと、日本とアメリカの認識にズレがあった。かねてから日本のコメ購入拡大を訴えてきたトランプ大統領。ホワイトハウスのホームページには合意の概要として「アメリカ産米の輸入を直ちに75%増加させる」と記載されている。小泉農水大臣はミニマムアクセス米の範囲内でアメリカ産米の輸入割合を増やすと説明していた。国民民主党・玉木代表はきのうSNSに「そもそも交渉は妥結しているのか」などと投稿した。エコノミスト・木内氏は「合意文書がないから認識にズレがある」と指摘した。
