きのう首脳会談を行った石破首相とインドのモディ首相は、経済や人的交流など幅広い分野での協力強化を確認した。その一つが新幹線で、インドで建設中の高速鉄道への日本の新幹線の導入に向け協力を進めることで一致した。一夜明けきょう両首脳は東北新幹線のはやぶさに乗車し、石破首相が新幹線の安全性や時間の正確性などをアピールした。またJR東日本の深澤会長から、次世代新幹線の試験車両(ALFAーX)の性能などについて説明を受けた。仙台市に到着し、市内のホテルで昼食会に臨んだ石破首相は「インドの地で日本の新幹線が、インド人の運転士により走る姿を見ることが楽しみ」などと述べた。これに対しモディ首相は「インドが目指す発展したインドの実現において、日本は重要なパートナー」などと述べた。この後両首脳は半導体製造装置メーカーの工場を訪れ、半導体の基板表面の膜を削る「プラズマエッチング装置」などを見て回ったという。両首脳はきのうの首脳会談で、半導体・重要鉱物などで協力強化する新たな枠組み「経済安全保障イニシアチブ」創設で合意し、石破首相は両国で協力しサプライチェーンの強じん化含む経済安全保障の強化を推進していく考えを示した。一方「全方位外交」を掲げるモディ首相はこの後中国を訪問する予定で、習近平国家主席やロシアのプーチン大統領と会談する見通し。
