大手貴金属会社・田中貴金属工業がきょう発表した金の小売価格は1グラムあたり2万18円。2万円台となったのは初めてで最高値を更新した。また、大阪取引所では「来年8月もの」の金の先物価格もきょう午前中、1グラムあたり1万8300円を超え、今月26日につけた取り引き時間中の最高値を更新した。市場ではこのところの値上がりの背景にはFRB(連邦準備制度理事会)が利下げを続けるという観測から、「安全資産」の金に資金が流れ込んでいることがあるという見方が広まっている。そのうえで、市場関係者は核開発をめぐる合意に違反したとして、国連のイランへの制裁が再び発動されたことで地域の緊張が高まる懸念などがあり、金を買う動きにつながっていると話している。
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