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「土鍋 ご泡火炊き」 のテレビ露出情報

炊飯器登場前はかまどでお米を炊いていた。1923年に三菱電機が電気釜を発売。アルミでできた電気で炊ける鍋で世界初の電気釜だったが、扱いが難しく一般家庭に普及しなかった。その後、1955年に東芝ライフスタイルが発売した国産初の自動式電気釜によって一般家庭に炊飯器が普及。1970年代に入ると90%の世帯が炊飯器を保有するようになった。
炊飯器の普及率が90%を超え、家電メーカーによる炊飯器戦争が勃発。この頃の炊飯器には長時間の保温機能がついていなかった。そこで象印が世界初の電子ジャーを発売。保温専用でお米を炊くことはできなかったが、長時間炊きたてのご飯が味わえると大ヒット。同年にタイガーも保温専用の電気ジャーを発売。魔法瓶を得意とする象印とタイガーが炊飯器業界で一歩リードした。1972年には三菱電機が炊飯と保温を兼ね備えた「ふた役さん」を発売しリード。すると、他のメーカーも同様の商品で追随。呼び方は、保温機能がなく炊飯機能のみが“炊飯器”、両方備えているものが“炊飯ジャー”と呼ばれていた。
約50年で機能の基盤部分を完成させた家電メーカー。1970年代後半になるとお米を美味しく炊くことに目を向けていく。美味しく炊くカギとなるのは加熱。1979年にPanasonicがマイコン式炊飯ジャーを発売。マイクロコンピューター制御により釜の底に搭載したヒーターで加熱する方法で美味しく炊けるようになった。これを受けて他のメーカーも次々とマイコン式を開発。そして、1980年代に三菱電機が発売した炊飯ジャーをきっかけに、白くて四角いスタイリッシュな炊飯ジャーが主流になっていく。Panasonicは1988年に世界初のIH式炊飯ジャーを発売し世間に衝撃を与えた。IH式はマイコン式よりも高い火力でお米をふっくら炊くことができる。これをきっかけに他メーカーもIH式炊飯ジャーを発売。
2000年代から各メーカーはお米にしっかり水を吸わせて強火で炊くことに注力。2001年に三菱電機は超音波振動を打ち出し、2002年にはPanasonic(当時 三洋電機)が“おどり炊き”を打ち出した。
江戸時代のかまどが自動化され、あくなき探究心でここまで来た加熱戦争。炊飯ジャー業界はさらなる上を目指し原点回帰。よりかまど炊きに近づけるにはどうすればいいかを追究する内釜戦争が勃発。三菱電機は炭を使用した釜、タイガーは土鍋を使用した釜、東芝ライフスタイルはステンレス・アルミを使用した丸い釜、象印は南部鉄器を使用した釜、Panasonicは銅を使用した釜と、それぞれ違う主張の内釜を打ち出した。
2018年に象印が再び加熱に着目した「炎舞炊き」を発売。最新の「炎舞炊き NW-FC型」はIHヒーターを6つ搭載している。炊飯ジャーは内釜戦争と同時にネーミング戦争も勃発。象印は「炎舞炊き」、東芝ライフスタイルは「炎匠炊き」、三菱電機は「本炭釜」、タイガーは「土鍋 ご泡火炊き」、Panasonicは「Bistro」。

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