東京・八王子市の霊園には身寄りのない被爆者や被爆者の家族などの遺骨を埋葬するために建立された共同の墓があり、これまでに59人の遺骨が納められている。きょうは3歳のときに長崎で被爆しおととし81歳で亡くなった坂本治子さんの遺骨が納められ、親交のあった被爆者や関係者が集まって祈りをささげた。坂本さんは2008年に甲状腺機能低下症と診断され、原爆症の認定を申請したものの却下されたため国に対して裁判を起こし、その後、原爆症と認められた。身寄りのなかった坂本さんの遺骨は東京の被爆者で作る「東友会」のメンバーが自治体と協議を続け、今月、引き取りが認められたという。