坂田佳子さんは10代で家を飛び出し、28歳で歌手に転身した異色のジャズシンガー。洒落にならない傍若無人を繰り返しいくつもの店を出入り禁止になった。それでも酒をやめられず、たどり着いた三角公園。そんな自分と向き合い、いちからリセットするためにこの公園で歌いはじめた。やがて、その姿は客がアップするSNSで拡散され、いつしか西成を歩くだけで声をかけられる有名人になっていた。居心地の悪さを感じはじめていた。公園で歌いはじめようとしても、客のひどい態度に坂田さんがキレて歌うどころではなくなった。それでも残ってくれた人のために懸命に歌った。もうこの公園で歌うのは限界かもしれない。
