メロンを求め向かったのは、宮古島の南東部城辺地区。島生まれの農家さんの元へ行き、メロンを見せてもらった。宮古島では湿気が多いため、風通しをよくする立体栽培を取り入れている。収穫後、7~10日ほど追熟させると果肉がやわらかくなるとのこと。宮古島には農業に必要な川がないという。島の土台となっているのが琉球石灰岩で、表面に穴が開いているため雨が降っても水を通しやすく、地下から海へ流れていき地表に川が出来ない。宮古島では長い間水不足に悩まされ、栽培できる作物も限られていた。救世主となったのが2000年に完成した地下ダム。地下水を農業用水として利用し、さまざまな作物の栽培が可能になった。メロンの栽培管理で一番難しいのが水、栽培段階に合わせて手作業で水の量を調整している。特に難しいのが網目を作る時期で、水が多すぎると大きなひび割れが起きてしまう。水が少なすぎると果肉が成長せず、網目が出来ない。水分調整によって網目の美しい、果肉の詰まったメロンができる。