風吹ジュンの母は堀川ミサ。風吹ジュンは母について「まったく甘えさせてくれなかった。私のこと嫌いなのかなってずっと思っていた」と話した。ミサの祖父・堀川助七の居住地は現在の和歌山県有田市宮原町、ミサの父・伊太郎の居住地は大阪市西成区にあった。ミサは伊太郎の4人目の子どもとして生まれた。ミサは早くから試練の人生を送る。10歳の時に父、16歳の時に母を亡くした。ミサは工場街の飲食店で働きながら5歳年下の弟の面倒を見た。そんな暮らしが変わったのは20歳の時。結婚し、子どもが生まれた。しかし、時は太平洋戦争の真っ只中。夫がフィリピンのルソン島で戦死。3年足らずで再びよりどころを失ったミサ。戦後、戦災を免れた京都へ移住。そんな中、出会ったのが小林章だった。