愛知・岡崎市にある食堂では認知症のある高齢者を3人雇用。時給は1080円でランチタイムの3時間、接客や配膳などを担当している。接客にはマニュアルがなく、文字を書くのが苦手なようこさんは客に直接注文を書いてもらっている。この店では従業員が認知症であることを隠していない。注文を忘れたり、箸やコップの数を間違えたりすることもあるが、開店して6年大きなトラブルはほとんど起きていない。店長の市川さんは介護事業所を経営する介護福祉士でもある。市川さんは「認知症になったら何もできなくなる」というイメージを覆したいとこの店を開いたという。認知症の人が働くことは家族にとっても前向きな変化をもたらしている。認知症はアルツハイマー病などが原因で脳の機能が低下して日常生活に支障をきたす状態。そうした状況で本人が困るような環境にあるとSOSのサインとして不安やうつなどにつながることがある。しかし、人とのつながりのなかで役割があり、自分の力を発揮できる適切な環境があれば社会参加や自分らしい暮らしを続けることは十分可能。
認知症当事者の働く場をどう広げるか、企業も受け入れに乗り出している。千葉・船橋市にあるコーヒーチェーン店では地域のデイサービスに通う認知症や要介護の高齢者が働いている。介護サービスの活動の一環でスタッフが付き添っている。企業と当事者をつないだのは介護関連の社会的企業が立ち上げたマッチングの仕組み。登録した介護事業所の利用者で働きたい人がいればスタッフと一緒に店に出かけ有償ボランティアとして働く。この店では1日1時間✕10回で商品券3000円分がもらえる。企業にとっては、人手不足の中で大きな助けにもなっているという。
認知症当事者の働く場をどう広げるか、企業も受け入れに乗り出している。千葉・船橋市にあるコーヒーチェーン店では地域のデイサービスに通う認知症や要介護の高齢者が働いている。介護サービスの活動の一環でスタッフが付き添っている。企業と当事者をつないだのは介護関連の社会的企業が立ち上げたマッチングの仕組み。登録した介護事業所の利用者で働きたい人がいればスタッフと一緒に店に出かけ有償ボランティアとして働く。この店では1日1時間✕10回で商品券3000円分がもらえる。企業にとっては、人手不足の中で大きな助けにもなっているという。