堺市内の大学に通う木村貴子さん。空襲を経験した人が少なくなるなか、大学生に語り部になってもらおうとする堺市の取り組みに参加した。79年前、5回にわたり空襲を受けた堺市。中でも昭和20年7月10日の空襲は、堺大空襲とよばれ1夜にして中心市街地の6割が焦土になり、1800人以上が犠牲となった。10月、市内に暮らす87歳の中野亘子さんの体験を聞いた。木村さんは当時の母親たちは空襲で自分がいつ死んでもおかしくないと子どもにあらゆる家事を教えたという話に強いショックを受けた。木村さんは中野さんが体験したことを紙芝居にまとめて子どもたちに伝えることにした。発表1週間前に、中野さんに紙芝居を披露した。中野さんは「当時のことを思い出すし、語り部をしてきて本当によかった」などと話した。迎えた本番、木村さんは小学4年生の担当。中野さんが見守る中、子どもたちに紙芝居を披露した。
住所: 大阪府堺市中区深井清水町1426