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「夏の終り」 のテレビ露出情報

瀬戸内寂聴さんは徳島県に大正11年に生まれ、文学に憧れたのは街角で行われていた人形浄瑠璃だったという。瀬戸内さんは小説家を夢みながら学者と結婚し娘を出産するが幼い娘を残して25歳のときに夫の教え子の青年と駆け落ちした。しかしその関係は破綻し、上京すると雑誌に投稿したりするなどし小説家を目指した。認められたのは35歳のときで新潮社同人雑誌賞を受賞し、小説家デビューを果たした。次に発表した花芯では大胆な性描写が批判にさらされた。昭和38年に瀬戸内さんは波乱万丈の恋愛経験を書いた小説で女流文学賞を受賞した。愛を求めて自由に生きる女性の姿を描き、多くの読者に共感された。40代で一躍流行作家になった瀬戸内さんはその人気とは裏腹にいいしれぬ不安に襲われ自殺を考えることもあったという。
51歳の時に瀬戸内さんは岩手県の中尊寺で得度した。70歳から6年がかりで描いた源氏物語の現代語訳は女性に焦点をあて、読みやすい表現で200万部を超えるベストセラーになった。また
晩年まで続けたのは法話。住職を務めた天台寺で毎年開かれたのは青空説法は波乱に満ちた人生経験に多くのひとが集まった。88歳の時に腰椎を骨折し一時は歩くこともできなくなった。しかし東日本大震災が起こると、東北各地の被災地を尋ね被災者を励ました。90歳を超えても瀬戸内さんは反戦や平和に訴えるなど社会的な行動を行った。晩年がんを患い、その闘病体験を書いた。

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