ASEAN(東南アジア諸国連合)の関連外相会議がラオスで始まり、ミャンマー情勢や南シナ海の領有権問題について意見が交わされる。ASEAN加盟国の外相会議には、軍事政権下のミャンマーからも「非政治的な代表」として外務省高官が出席している。3年前のクーデター以降、ミャンマー軍は主要会議から締め出されたことに反発し、欠席を続けていた。ただ、民主派との戦闘や長引く経済の混乱で苦境に立たされ、最近では歩み寄りの姿勢に転じていることから、停滞している和平計画が進展するのか注目される。また、中国とフィリピンの領有権争いが激化する南シナ海情勢についても議論される見通しだが、中国が東南アジアでの経済的な影響力を強めていることから、ASEANの結束にほころびが出ているとの見方もある。一連の会議は27日まで続き、あす以降は日米や中国、ロシア、北朝鮮なども参加する予定。