「海外在留邦人」の数は129万8,170人。この数字には駐在に同行している配偶者やパートナーも含まれる。日本での仕事を辞めて同行し、キャリアに悩んでいる人も少なくない。孤独になりがちな状況を支援しようと、中国で始まった活動を取材した。中国・上海には3万人を超える日本人が暮らしている。この日、開かれたのは駐在員などで海外に長期滞在する人に同行した配偶者やパートナーの交流会。約20人が参加した。参加者は誰にも言えなかった心の内を打ち明けた。自身のキャリアを中断したり、日本語も通じない場所で生活したりすることで孤独や不安を抱えていた。交流会を主催するキャリアコネクトの代表理事・関小百合は家族3人で北京で暮らしていて、自身も夫の赴任で4年前に日本での仕事を退職し動向している。同じ境遇の約70人のボランティアスタッフとキャリア支援に乗り出した。去年から特に力を入れている活動は、“大人の社会見学”。中国に進出している日本企業を訪問する活動。これまで大手電機メーカーなどを訪問してきた。中国で人気のオフィスのショールームも見学。ビジネスの現場で中国の価値観や考え方に直接触れることができるため、中国での滞在を今後のキャリアに生かせる機会になるという。関は自宅にスタッフを招いた。団体の持続可能な運営について話し合うため。駐在員の配偶者などのボランティアスタッフは入れ替わりも多いため、安定的に運営できる仕組みを作ろうとしている。関が「活動を続けることで、少しでも救われる人が増えていく循環をうまく仕組みとして作っていければいいなと思っています」とコメントした。
