かんぽ生命と大和証券グループ本社は資本業務提携を結ぶことで合意した。大和証券グループ本社の資産運用事業を手がける子会社「大和アセットマネジメント」が行う第三者割当増資にかんぽ生命が応じる形で株式の20%を取得する。両社は提携によってかんぽ生命の一部の資産の運用を大和証券側に委託するほか、投資顧問分野への本格的な参入を進めるなど資産運用分野で協業するとしている。かんぽ生命にとっては収益の多様化につながる一方、大和証券側としては資産運用の規模の拡大にもつながるとしている。両社は記者会見を開き提携の内容を説明することにしている。政府が貯蓄から投資へのシフトを進める中、将来の資産形成へのニーズを取り込むねらいがあり、こうした資産運用の事業を強化する動きが広がりそう。