男は2020年9月〜去年7月「新型コロナ患者移送」の委託料、約1億2600万円を横領した疑い。時期を同じくして高級外車を複数台、高級マンションを購入。石川県から「新型コロナ患者移送」タクシー確保分＋タクシー稼働分の事業委託料約2億6000万円が「大和タクシー共済会」口座に振り込まれた。「大和タクシー共済会」の口座は男が管理していた。実際の稼働分約1億円は大和タクシーの口座へ。少なくとも約1億2600万円は複数回にわけATMで引き出し横領。石川県はなぜ気づけなかったのか。そもそも業務委託は男が独断で進めていた。石川県は男にタクシー確保分＋タクシー稼働分の総額を支払う契約。石川県は「水増し請求をされたわけではない。本件は会社の問題」。大和タクシーはなぜ気づけなかったのか。大和タクシー側の弁護士によると「契約書を把握しておらず稼働分の委託料のみ支払われる契約だと認識していた。会社に振り込まれた入金分に関しては男が請求書を改ざんしていた」。男が横領に悪用した業務委託。契約期間は2020年〜2023年。新型コロナの軽症や無症状の患者を、医療機関や自宅から宿泊療養施設に搬送。石川県は「当時どこもやりたがらない業務を引き受けてくれた」。