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「大和八木駅」 のテレビ露出情報

いま「日本一長い路線バスの旅」が人気だ。奈良交通が運行する八木新宮線。奈良県橿原市の大和八木駅から和歌山県の新宮駅まで走行距離は169.8km、停留所は168ヵ所と高速道路を使わない路線バスの中では日本一の長さだ。沿線住民の生活の足としてだけでなく、県外や世界各国から乗客がやってくる。この日、本宮大社前停留所から駆け込んできたのは、日本の自然を堪能したいと熊野古道をハイキングしていたシンガポールからの2人組の観光客。2人が降りたのは下湯の峰停留所。そこでどうしても行きたかったという目的地が「湯の峰温泉」。開湯1800年、日本最古の湯とされる名湯だ。日本一長い路線バスの沿線には日帰り入浴も楽しめる天然温泉がたくさんある。大阪から一人旅でやってきた中村さんは人生最後のたびに来たという。上野池停留所で降り3分ほど歩いた所に中村さんが渡りたかった「谷瀬の吊り橋」があった。長さ297m、高さ54mの生活用としては日本一長い吊り橋だ。約300mの橋を渡りきった中村さんの顔は、満足感で溢れていた。
狭い山道では大型トラックとの遭遇もしばしば。運転手は巧みなハンドルさばきでスムーズに対応する。日本一長い路線バスを専属で運転するのは、奈良交通に所属する運転手約1000人のうち、わずか5人。ガイドをこなしながら安全快適な旅を担うベテランたちだ。約170kmを運転したら現地の営業所で宿泊し、翌日再び長距離を担当する。お客さんの中には10年前からバスに乗り、運転手と写真を撮ってコレクションにしているという人もいた。バスが20分休憩する停留所の目の前に住む女性は、休憩する運転手に20年以上差し入れをしている。1963年に運行を開始した路線バス「八木新宮線」。沿線の過疎化が進み、過去には何度も廃線の危機に見舞われたと言うが、日本一長い路線バスとして知名度がアップ。観光目的の利用者が増え、賑わいを取り戻している。いま海外の観光客に特に人気の行き先が和歌山県田辺市にある「川湯温泉」。源泉が湧き出る川に冬季限定で設営される巨大な露天風呂だ。灯籠でライトアップされる夜は幻想的だ。初めてこの路線バスに乗った奈良県の親子。以前は家族3人でドライブでこの道を通っていたが去年7月に夫が急逝。思い出の道を巡った。

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