宮崎県教育委員会によると、去年行われた教員採用試験の最終倍率は小学校教諭は1.2倍、全体でも2.6倍といずれも過去最低となり、教員のなり手不足に歯止めがかからない状況。大学3年生から受験できる制度は、民間企業の採用が早まる中、早い段階から一部の試験を受けられるようにし、学生に卒業後の進路として教員の仕事を意識してもらうねらいで、新年度の今年6月に行われる試験から導入する。具体的には一次試験のうち「教職教養」を3年生でも受験可能とし、合格した場合翌年の1次試験ではこの科目は免除され、「専門」などの試験に臨むこととなる。「大学3年生チャレンジ受験」を導入した試験は今月11日から出願が始まる。県教育委員会は「合格すれば次の年は「専門」などの勉強に専念できるし、不合格でも試験の雰囲気などを体感しているので次の年に生かせる」などとして3年生に受験を呼びかけている。