最新研究から、織田信長の姿が変わってきたという。これまで、信長が目指してきた「天下布武」という言葉は、武力による全国統一とされてきたが、将軍を中心とした既存秩序の安定である「天下静謐」が近いという説が出てきている。また、信長は仏教徒対立していた印象が強いが、実際寺社とは良好な関係だったという。資料のデジタル保存が進み、研究者が多用な視点で調査を進めやすくなり、このような結果につながっている。明治から昭和にかけての評論家の徳富蘇峰が、信長を「古い社会を壊し近代国家の基礎を気づいた英雄」と紹介したことで、信長の従来のイメージが強くなったと考えられている。
