今、人気が沸騰している観光スポットは横須賀市中心部から船で約10分、東京湾にある無人島・猿島。広さは東京ドーム1.2個分の小さな島だが、きょうも多くの観光客が訪れていた。幕末~太平洋戦争の終わりまで首都防衛のための要塞として機能していた。今も砲台や要塞の跡が残っていて、近年は「幻想的でアニメの世界のようだ」などとSNSを中心に話題となっている。来島者数は去年20万人を突破。今年は過去最多となる見込み。(トライアングル)。海水浴客にも人気が高かった猿島だが、一部を残し砂浜が姿を消した。約10年で砂浜の侵食が進んでいる。トライアングル・山本広大さんは「新しく桟橋ができたことで潮流が変わったのではないか」と話した。こうした状況を受け、横須賀市などは2019年から猿島海水浴場を閉鎖。他のエリアに開設することも模索したが、現在も再開の見通しは立っていない。千葉・銚子市の海鹿島海水浴場でも客の減少が一番の要因ではあるものの、砂浜の侵食もあり今年から開設を断念。「茨城のゴールドコースト」の愛称で親しまれる大竹海岸鉾田海水浴場も去年、侵食の影響で閉鎖。今年は砂を投入する工事を行い再開。茨城大学・横木裕宗教授は「砂は川の河口から波により運ばれている。砂の流れをどこかでせき止めてしまっているか、砂が流れない河口に供給する土砂が少なくなっている。長い目で見るとどんどん侵食していく傾向にあるのではないか」と話した。専門家は全国どこの海水浴場でも砂浜の侵食は起こる可能性があると指摘している。
住所: 茨城県鉾田市大竹海岸