ドジャース・大谷翔平選手は今シーズン、ホームランと盗塁で前人未到の50−50達成。さらに打点王も獲得してホームランとの2冠にも輝いた。もう1つ、すごい数字は打率.310。リーグ2位で惜しくもタイトルには届かなかったが自己最高の数字だった。これがいかにすごいことか大リーグに詳しいスポーツジャーナリスト・生島淳さんが解説。大谷選手といえば圧倒的なパワー。今シーズンは確実性にも磨きがかかり打率は3割を超えた。パワーと確実性の両立は至難の業。首位打者とホームラン王を同じシーズンに獲得した選手は過去50年で1人だけ。打率の高い選手といえばスイングがコンパクトでミートにたけた選手が一般的なイメージ。一方ホームランバッターはフルスイングでボールに強くコンタクトするためミートという面では多くの選手が苦労する。なぜこの相反する2つを両立できたのか。生島さんは「今シーズン、バッターとして専念したことが大きい」と考えている。これまで以上に時間をかけて相手ピッチャーの特長や配球の分析ができたことで、ボールをしっかり捉えられる打席が増えたという。さらに打球の平均速度も上がった。確実性を上げながらフルスイングもすごみを増していた。スポーツジャーナリスト・生島淳さんが解説。歩みを止めないドジャース・大谷翔平選手を象徴する打席が大物ルーキー、パイレーツのポール・スキーンズ投手との対戦。1打席目は160キロを超える速球に三振を喫するが、次の打席では161キロを見事に捉えた。来シーズンはどんな活躍を見せてくれるのか。生島さんは早くも大谷の新たな姿に期待を寄せている。大谷選手についてドジャース・フリードマン編成本部長は日本時間のきょう「手術した左肩の状態はいい」として、「打者としては来年3月に行われる日本での開幕戦に出場できると思う」と話していた。