国内最大級のスポーツパーク構想をめぐり宮城・大郷町が揺れている。大郷町・田中學町長は「全国規模で人が集まってくる練習場を造る」などと話した。大郷町は人口約7500人の町で、田中町長が推し進めるのは国内最大級のスポーツパーク構想についてである。サッカーグラウンド12面と宿泊施設などの建設が予定されている。この計画で町が手を組んだのが京都市の民間企業で、既に広島県内でサッカーコート3面と600人を収容できる宿泊施設の運営を成功させた実績のある企業である。大郷町が負担する事業費用は土地の購入費、整備費の約2億8000万円。しかしこれにまったをかけたのが大郷町議会である。大郷町議会は住民への説明不足や提携する企業の財務状況が分からないなどとして予算を認めなかった。そうした中今月8日に住民説明会が開かれた。田中町長は「農業だけで飯食えないからなんとかしなくちゃいけない。それが今計画している事業である」などと話した。賛成派の町民は「この街に足りないものを補う事業として必要」の声がある一方で、反対派の町民は「大谷選手に憧れ、今は野球である。サッカーに町の命運をかけるのはギャンブルだ」などと話した。田中町長は「12面のサッカー場が出来上がれば色んなスポーツにも使えるんじゃないか」などと話した。大郷町臨時議会は今月中に開催予定で、町は大きな決断を迫られている。