トランプ関税の原点は日米貿易摩擦にあった。関税交渉はなぜ合意したのか。1987年9月。ニューヨーク・タイムズなどの大手新聞に意見広告が掲載された。広告の主は41歳のドナルド・トランプ氏。トランプタワーがオープン。ニューヨークの不動産王として話題を振りまいていた。「日本やその他の国はアメリカを利用し続けてきた。いまこそアメリカは日本などに費用を負担させ貿易赤字に終止符を打つ時だ」と載せた。貿易赤字を問題視していた。当時はロナルド・レーガン大統領。アメリカの貿易赤字の3割を日本が占めていた。アメリカ通商部のひとりだったグレン・S・フクシマさんは、トランプ氏は日本はアメリカにものを輸出し、とくに自動車とか家電製品とかを売りつけて大儲けをしていると言った。日本はアメリカからものを買わない。議員たちは日本製のラジカセを壊した。アメリカの自動車の街はさびれた。失業者は増えた。トランプ氏はこのままならいつか出馬するかもしれないと1988年に語っていた。映画「カサブランカ」で使用っしたピアノが出展され、トランプ氏は競り負けた。落札したのは日本人。1900万円だった。日本企業がロックフェラーセンターを買収。全米に衝撃が走った。トランプ氏は、日本から金を奪うべきだ。関税が有効だと言っていた。
