将棋・福間香奈女流六冠がきょう会見し、日本将棋連盟が新たに設けた産休ルールについて見直しを求めた。去年出産し1児の母でもある福間さんは8つあるタイトルのうち6つを保持するだけでなく、通算タイトル数67は女流棋士史上最多。新たな規定では女流棋士が妊娠した場合、「タイトル戦に出産予定日の産前6週間前から産後8週間が一部でも重なれば対局者を変更する」とした。女流棋士のタイトル戦は1年を通して8つ実施されている。去年第1子妊娠中だった福間さんは胎盤に問題があり長距離移動が困難になったことから、「白玲戦」「女流王将戦」の延期を連盟に求めたが認められず、福間さんは不戦敗を重ねタイトルを獲得できなかった。こうした状況を受けて新設されたとみられる産休ルールについて、福間さんはきょうの会見で「現行の規定をストップしてほしい」と要望。さらに規定では出産後早期復帰できないことにも驚いたという。福間さんは「対局と妊娠出産のどちらか一方を諦めなくてよい将棋界になってもらえたら」と話したうえで、「これを機に活発に議論されることを望む」などとしている。福間さんの会見を受け、日本将棋連盟は「棋戦の継続と母体の安全との両立を重視し、女流棋士がより不安なく対局に臨めるような環境づくりを目指している」などとするコメントを発表している。
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URL: http://www.osakaben.or.jp/
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