米軍と韓国軍が韓国で実施する定例の合同軍事演習「ウルチフリーダムシールド」は、きょうから今月29日までの日程で始まった。演習は朝鮮半島有事を想定し“北朝鮮の大量破壊兵器への対応に重点を置く”としていて、48の野外機動訓練のほか、サイバー攻撃への対処など多領域にわたる訓練が行われる。また韓国メディアなどによると、演習期間中、韓国政府は初めて北朝鮮による核使用を想定して対応を確認する訓練も行うという。このほか、今月22日には、空襲警報が発令された想定で、首都ソウルを含む韓国各地で市民の避難訓練が実施される。一方、北朝鮮外務省傘下の米国研究所はきのう、米韓合同軍事演習について“侵略戦争の演習だ”と反発する立場を示した。そして軍事的挑発が激しくなるほど、その脅威を無力化させる正義の抑止力もさらに強化されるとして、米韓両国への対抗姿勢を強調した。北朝鮮は去年8月の米韓合同軍事演習の期間中に“対抗措置だ”として短距離弾道ミサイルを発射した経緯があり、米韓両軍が警戒を強めている。