天皇皇后両陛下はきのう午後、長崎県美術館を訪問された。「全国障害者芸術・文化祭」の「全国障がい者作品展」が開かれていて、両陛下は空飛ぶ鳥が上から見下ろした街並みを繊細に表現した絵画の説明を受けながら、作者に「書かれるのにどのくらいの時間を」と質問されていた。また、下描きをすることなく画用紙に一筆書きのようにハサミを入れる切り絵作品の実演を見て、陛下は「指先が本当に器用ですね」、皇后さまは「どういうハサミを使われて?」などと関心を示し、出来上がった恐竜の作品をプレゼントされると両陛下は「ありがとうございます」と喜ばれていた。午前中、両陛下は愛子さまとともに長崎市内の「恵の丘長崎原爆ホーム」を訪問高齢の被爆者と懇談された。1970年に開設された被爆者養護施設で、ご一家は施設について説明を受けた後、80代と90代の被爆者8人と懇談された。入居者の被爆経験を聞いて陛下は「辛い思いをされましたね」といたわり、皇后さまは「いろいろと大変な思いを」と苦労をねぎらわれていた。ご一家3人が入居者の手を握られる場面もみられた。愛子さまは2日間の戦後80年にわたっての日程を終え、夕方、帰京された。
