朝香宮允子妃はフランス語に堪能で、絵画や芸術にも深く通じた。装飾美術家のアンリ・ラパン側との調整はすべて手紙で送られた。允子妃は辞書で建築用語をひきながら翻訳したり返事を出したりと深夜まで働くことも。壁紙は見本帳を取り寄せるなどした。2階には姫宮居間があり、テッコーというメタリックな壁紙に。また暖房器具のカバーの装飾は允子妃がデザインした。昭和8年に竣工したがその夏頃から允子妃は腎臓の病に倒れ、秋に亡くなった。
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