愛媛・今治市には160の部品工場があり、造船業を支える。18歳の珠夏さんは地元の工業高校に通い、機械造船科のクラスで紅一点。昨年、高校生の溶接技術日本一を決める大会で全国2位を成し遂げ、国内最大手の造船会社に内定した。母の知恵子さんは船の部品をつくる工場の二代目で、大型船に搭載される飲料水用タンクを手掛ける。先代の父が亡くなったことで溶接工となり、珠夏さんら4人の子どもを育ててきた。珠夏さんは小学4年の時、工場で働く母、祖母を支えたいと、溶接工になる夢を語っていた。22年12月、知恵子さんは売り物になるタンクの一部を制作してみないかと提案し、珠夏さんは30分がかりで作業を終えた。その後も工場に通い詰めては練習を重ね、母が10分でできると知ると、15分での達成を目指した。知恵子さんは高評価だったが、ルーキーということを考慮にいれればで、珠夏さんはプロの壁を痛感した。
珠夏さんにとって知恵子さんは目標で、知恵子さんは「溶接が好きっていう気持ちはずっと持っていて欲しい」と語った。3月の卒業式、珠夏さんは卒業生代表として挨拶を述べ、いつものように母と工場へ向かった。
珠夏さんにとって知恵子さんは目標で、知恵子さんは「溶接が好きっていう気持ちはずっと持っていて欲しい」と語った。3月の卒業式、珠夏さんは卒業生代表として挨拶を述べ、いつものように母と工場へ向かった。
