おととい値上げの作業をしたというスーパー。値上げ前は5キロ3,600円ほどだったコメはきのうは税込み4,000円を超えた。コメの高騰が続く中、中国人向けSNSでのコメの販売も。サイトを見てみると、業者ではなく個人が投稿したとみられる米袋が並ぶ。また、動画でも部屋のような場所に複数の米袋が積まれている様子がわかる。日本に住む中国の人向けにコメを転売しているとみられる投稿。「欲しい」などの声が相次いでいる。実際にこのSNSを使ってコメを購入した中華料理店の店主は去年10月5キロ約2,300円で販売するという投稿を見つけ、60キロを約3万円で注文したという。しかし届いたコメは色が悪く味も良くなかったため、店には出せず自分たちで食べたという。一体どんな人物がこのSNSでコメを転売しているのか。取材班は数ある投稿の中から1つの投稿者と連絡を取り、関東にある住所に向かった。そこにあったのは飲食店。早速入口には30キロサイズの米袋が3つ並んでいた。店主は匿名を条件に取材に応じた。SNSの画面を見せて転売について聞くと「私は分からない」と答えたが、近隣の農家からコメを個人で仕入れ転売していることを認めた。聞けば米騒動以降もコメの転売を続けていたが、ここ最近は特に価格が高騰し転売が難しくなっているという。取材後店を後にし再びSNSを見ると、コメ関連の投稿は削除されていた。コメの転売行為について専門家は「転売時代は違法ではないが、中にはコメの管理に慣れていなくてカビが生えてしまったり、一定数のリスクが有ることも注意していただければと思う」と話す。