昨年7月8日午前11時31分、隣接する場所から撮影された映像には安倍元首相が倒れ込む姿が収められていた。現場は混乱し、人々は動転していた。そして現場付近では奈良市の並河市長が、医師や看護師といった医療関係者に応急処置を求めた。この時並河市長は「自分が声を上げることで、救命活動に踏み出すハードルを下げることができれば」と考えていたという。実際に並河市長の声かけに呼応したのか周囲の人はAEDを用意に走り、近くにいた看護師さんが駆けつけた。さらに現場横の商業施設にはクリニックがあり、そのクリニックの医師も現場に駆けつけた。救急隊よりも先に目にした安倍元首相の姿はどういった状況だったのか。